フリンジシアタープロジェクト(300人規模の舞台芸術を支援していこうというNPO)が主催するシンポジウムに行ってきました。
社会における演劇の有用性について、それぞれの現場から、それぞれの立場で実践されている方々の活動紹介とデスカッションで、4時間という時間の長さを感じさせない興味深い内容でした。
小学校教師の方の活動報告では、
『話す・聞く』という表現教育のノウハウを持たない学校教育の現場で、地元の劇団と連携して、『演劇と算数』を結びつけた試みを5年間続けているという。終わった後子供たちの中でチームワークが出来上がっていて、算数の成績には繋がらないんですけどね、とかとおっしゃっておられました。
あと『環境と演劇』というのもあるらしい。
くっつけてみれば何でも出来るんですけどね・・と言っておられましたが、学校や行政を動かす力というのは、こういう『それってなんの役に立つの?』というところをあえて真摯に取り組む人々の努力の姿勢にあるのではないかと、お話を聞いていて思いました。
特に発表者の一人、平田オリザさんには独特の思想があり、グローバルコミュニケーションスキル(異なる価値観・異文化に対する理解力)を身に付ける手段として演劇が有効である、ということを淡々と力強く仰ってました。
現在阪大の教授をされていて、近い将来は、コミュニケーションスキルを高める意味で、医学生の必須科目に演劇が取り入れられるらしい。
すごい、数年前に聞いたときよりよりパワーアップしている。。とただただ圧巻。
平田さんの唇から怒涛のように言葉が流れていくのをただただ聞き入っておりました(聞いていて半分も理解できたか不安が残るところですが)。
『コミュニケーションティーチングについて』という聞き慣れないタイトルにびくびくしながらも、
仕事が終わってすぐに電車に飛び乗ったのに結局5分遅れで到着しながらも、
受付で予約番号を忘れて2度払い(500円×2)をしてしまうという失態をしながらも、なんとか聴くことができました。ふぅ
ないあたまで聞いたので、理解の程は定かでありませんが、いつか何かのかたちで活かせればいいな~と思った次第です。