こらっワールドカップ

Coração da copa do mundo - ワールドカップ期間限定感想文

ベンゲル監督、クロアチア戦前に日本代表入りを示唆

2006-06-18 14:22:57 | 2006ドイツ大会
今日はクロアチア戦です
さっそくベンゲル先生に対策をうかがってみましょう

相手のFK場面では、私(身長約190センチ)をスタンドから投入した方がいいかもしれない。もしくはスプリング付きのスパイクを履くしかない(笑い)。
  報知新聞「ベンゲルイズム」 セット注意、ミスを犯すな、組織力で守れ 

ということで、今日の試合に出場までお考え下さっています。ベンゲルにこたえましょう。

冗談はさておき、今日の試合はまさに背水の陣である。技術的には下記のベンゲルの指摘がポイントになる。

日本はクロアチア戦に4バックで戦うそうだが、これはギャンブルだ。クロアチアの2トップは極めて強力だ。ストッパー2人がそれぞれ1人をマークしなければいけない。日本の両サイドの特長は攻撃で、守備力は高くない。中田英も決して守備的ではないことを考えると、無失点に抑えるのは明らかに困難だ。

日本は大きなリスクを負うことになるが、勝たなければその先はない。勝利への戦術は1つだ。中盤を制圧すること。ボール支配率を高めるしかない。
参考にすべきは、スペイン代表のサッカーだろう。個々の技術が高く、パス回しも速く、チーム全体の連動性や知性に感銘を受けた。クラブでは我がアーセナルが追求するサッカーだ。これを実践するしかない。

カウンターに頼ってはいけない。日本のFWにはパワーとスピードと決定力が足りない。オーストラリア戦でもカウンターでチャンスがありながら、決められなかった。しかも、クロアチアは伝統的にカウンター攻撃に優れている。欧州の誰に聞いても、バスケット、水球、サッカーなどの集団球技に強い代表国はクロアチア、セルビアなど旧ユーゴ国を挙げるだろう。あの国からは400メートル走の名選手は生まれないが、集団競技は強い。勝負の境目をかぎ取る感覚が発達している。勝負強さというものが、血液に流れているのだろう。
  報知新聞「ベンゲルイズム」 できる限り速くだ


ここで述べられている戦術は最もモダンなもののひとつで、昨日絶賛したアルゼンチンも基本的に同じ考えだ。日本はこれができるはずである。障害となるのは、意識の統一とスタミナだ。前者を成功させるには指示の徹底、後者は選手途中交代がカギとなる。どちらも指揮官にかかってくるウェイトが大きい(のが気がかりだが。。ベンゲルは同じ記事の中で、クロアチア戦のスコアを2-2と予測しています。私はこれを2点は取られることを前提に攻め合いをせよ、というメッセージと読みました。

今大会はクリーンで面白い試合が多いと印象を持ってきたが、2試合目に入り激しいファイトが増えてきている。予期せぬカードやそれによる退場があっても、動ずることなく攻める気持ちを、日本から送りましょう。