入院まで

7月18日(木)
もともと9日に予約していた健康診断、所用、会議などでこの日にずれ込みました。
まぁ、毎年の年中行事、肝機能大丈夫か？というような感じでいつも通り軽い気持ちで。
尿検査、採血、血圧測定、身長・体重、視力・聴力、ここまで順調順調。
心電図では「不整脈といわれたことありますか？」と。それでも何とか終了。
そして、胸部X線撮影。
ここで放射線技師さんが「咳とか痰とか出ていませんか？」という一言。
「えっ、影かなんかありますか？」「ええ。」
ドキッとはしましたが、そうなんだくらいでした、まだ。
その後、バリウム飲んで検査終了。
問診時に「できるだけ早くCTを撮影して、専門医に診てもらうことをお勧めします。」
ここで初めて現実感を持ちました。
取り敢えず翌日にその病院でのCT検査を入れました。

7月19日(金)
15：30～。同じ病院でCT検査。
院長の診断は、
「左の肺にピンポン玉くらいの腫瘍がありますね。
　専門ではないので断定はできないが、悪性の可能性がきわめて強いです。」
どの程度進行しているのかなど聞くが明確な答えはありません。専門外なので致し方ないところか。
それに加えて、「去年のX線画像にもよく見ると影があるね。」
これに一番驚きました。何でその時に気づかない、言わない！プロだろうが！
そんな後出しジャンケンみたいな言い方はありか？　この1年は大きいんじゃないのか？

ここで四の五の言っても仕方ない。
まずはX線とCTの画像をCDに焼いてもらって受け取り、病院を後にしました。
昔に比べると「悪性腫瘍・癌」は怖い病気ではなくなっているのでしょうが、
素人にとってはやはり結構重たい話です。
職場に戻るまでいろいろなことを考えました。
昨日の状況は伝えていましたが、家族には今日のことを直接伝えようと、その日のうちに北九州に向かうことに。
仕事は幸いなことに繁忙期前の休みの時期。明日戻れば十分のはず。

職場にも状況を伝え、今後のことを相談。月曜からの勤務をいったんキャンセルに。申し訳ない。

次に治療を高松で行うか、北九州で行うか。
でも今日一日で高松の病院が嫌になったので(笑)、北九州でと決めました。
19：10のマリンに乗り込み北九州に向かいました。やはりいろいろなことが浮かびます。
22時過ぎ、西小倉駅に到着。嫁と娘と愛犬が迎えに。状況の分からない愛犬が車の中で跳ね回って大変でした。

取り敢えず状況を伝えました。二人とも驚いていましたが、現実は変わりません。
どうするかを考えるために帰ってきました。
やはりここは看護師をしている長女の出番。
以前勤めていた病院の外科部長さんに電話、月曜に画像を見てもらう約束をいただきました。
私は明日高松に戻るので、月曜の約束時間には間に合わないが、いったん画像を見てもらったうえで、翌日来院でOKということでした。
家族に医療従事者がいることの有難さを痛感しました。

7月20日(土)・21日(日)
20日昼の新幹線で高松へ向かい、病院の紹介状を受け取った後、職場へ。
月曜からの繁忙期、8月上旬のイベントの準備だけは終わらせなければと、2日間それにかかりきりに。
ここは切羽詰まった仕事があってよかったと思いました。
何とか目途をつけ、21日夜は高松のマンションへ。
部屋の片づけをして身の回りの物をまとめてから寝ようとしますが、なかなか寝られんもんです。

7月22日(月)
高松から北九州へ向かいます。
長女が午前中病院に行って、外科部長さんと呼吸器外科部長さんに画像を見てもらいました。
診断は、「ほぼ肺癌、その腺癌に間違いないと思われる。大きい腫瘍ではないし、転移もないと思われるが、早い手術が望ましい。」とのこと。
その場で先生方に、7月31日入院、8月1日手術の予約を取っていただきました。
それを私は北九州に着いて聞き、「そうか…」という感じでした。


この5日間、何ともいろいろなことが一気に流れて行ったような気がしています。

こんなことをブログに書くべきかと考えましたが、これからも闘いが続きそうなので、
病気に触れることは、ブログを閉じない限り避けられません。
読んでいただける方にはお伝えしておこうと思い綴った次第です。

手術を終え、退院もほぼ決まりました。
第1ラウンド終了でしょうか。
抜糸時に来院したとき、手術時に採ったリンパへの転移についての病理検査結果が分かる予定ですが、そこからが第2ラウンドです。
ボチボチ頑張りましょう！　

長文で失礼しました。