落語通には圓朝と聞けば、あまりに偉大な落語の神様的存在であり、江戸時代から明治にかけて活躍し、未だに二代目を名乗る人がいないというくらいだ。
その圓朝が8月に没したことを記念し、落語界ではさまざまなイベントが行われるが、ここ数年、池袋で行われる圓朝祭もそのひとつである。
先日、その初日に出かけてきた。今年も記念の団扇をもらう。演者の名前が入っている。開口一番は二ツ目の鯉橋だ。「だくだく」を演じた。
初めて聞いたが、なかなかオーソドックスで声もいい。ひいきもつきそうな感じだ。そして、二人目で登場したのが、三三。この日は「青菜」だった。
うむむむ・・・このところ濃い味付けの三三を聞くことが多かったが、この青菜は頃合もよく、吹く風を感じさせるいい仕上がりと感じたぞ。
さて、ここで登場したのが、金馬だ。御歳82歳、板付きとは聞いていたが・・・おお、見台は出ているが、自ら歩いている(汗)
思ったより元気だと感じたが、その漂わせる風情はかつてのままなのは嬉しかった。この日は「四人癖」という、寄席あたりでは定番の噺を演じた。
そして前半のラストはごひいきの市馬の登場だ。いつものように明るい表情のまま、「猫忠」という、比較的珍しい噺を演じた。
芝居ががりの所作もよく、ともすれば展開がのっぺりしそうなところをしっかり聞かせる力量はさすが市馬。この日も満足させてくれたぞ。
中入り後は、まず円楽の登場。「たがや」をたっぷりやってくれた。以前も円楽で聞いたことがあるが、地噺らしく脱線も頃合で、楽しく聞かせてくれた。
そしてトリは歌丸。考えてみると、歌丸を生で聴くのは本当に久しぶり。圓朝祭ということで、圓朝由来の真景累ヶ淵より「宗悦殺し」をやった。
怪談仕立ての長編で、通しで語るとなると大変な噺。圓朝自身も五夜で通しをやったらしいが、今年は歌丸はこの後、8月に二回にわたり、続きをやるという。
細身の身体は、怪談仕立てにはかえって有効で、照明の効果もあり、なかなかしっかり聞かせてくれた。いいじゃないか歌丸。
大満足の会だったが、通しで3時間超はさすがに・・・ちょっと疲れたかも。
その圓朝が8月に没したことを記念し、落語界ではさまざまなイベントが行われるが、ここ数年、池袋で行われる圓朝祭もそのひとつである。
先日、その初日に出かけてきた。今年も記念の団扇をもらう。演者の名前が入っている。開口一番は二ツ目の鯉橋だ。「だくだく」を演じた。
初めて聞いたが、なかなかオーソドックスで声もいい。ひいきもつきそうな感じだ。そして、二人目で登場したのが、三三。この日は「青菜」だった。
うむむむ・・・このところ濃い味付けの三三を聞くことが多かったが、この青菜は頃合もよく、吹く風を感じさせるいい仕上がりと感じたぞ。
さて、ここで登場したのが、金馬だ。御歳82歳、板付きとは聞いていたが・・・おお、見台は出ているが、自ら歩いている(汗)
思ったより元気だと感じたが、その漂わせる風情はかつてのままなのは嬉しかった。この日は「四人癖」という、寄席あたりでは定番の噺を演じた。
そして前半のラストはごひいきの市馬の登場だ。いつものように明るい表情のまま、「猫忠」という、比較的珍しい噺を演じた。
芝居ががりの所作もよく、ともすれば展開がのっぺりしそうなところをしっかり聞かせる力量はさすが市馬。この日も満足させてくれたぞ。
中入り後は、まず円楽の登場。「たがや」をたっぷりやってくれた。以前も円楽で聞いたことがあるが、地噺らしく脱線も頃合で、楽しく聞かせてくれた。
そしてトリは歌丸。考えてみると、歌丸を生で聴くのは本当に久しぶり。圓朝祭ということで、圓朝由来の真景累ヶ淵より「宗悦殺し」をやった。
怪談仕立ての長編で、通しで語るとなると大変な噺。圓朝自身も五夜で通しをやったらしいが、今年は歌丸はこの後、8月に二回にわたり、続きをやるという。
細身の身体は、怪談仕立てにはかえって有効で、照明の効果もあり、なかなかしっかり聞かせてくれた。いいじゃないか歌丸。
大満足の会だったが、通しで3時間超はさすがに・・・ちょっと疲れたかも。
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