アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

小朝・昇太・たい平三人会

2007-01-28 09:41:37 | マニア
昨日は、久しぶりに落語を聞きにいってきた。小朝・昇太・たい平の三人会であった。小朝はよく聞いているが、昇太とたい平は聞いたことがない。

 ただ、たい平は笑点を見ているかぎり、明るい顔がさわやかで健康的だし、昇太は今売り出し中の注目株だ。ということで、ちょっと楽しみであった。
 ということで、開口一番は彦いち、権助魚であった。間はかなりいいが、決定的に声が悪いのと形がバタついているのが残念。


 ただ、二つ目ということから考えれば、声をもう少し抑えて落ち着けば、いい噺になるかなあと。できは悪くないと思った。
 ついで小朝だ。前回聞いた「ねずみ穴」のできには正直失望したし、当日お昼に三鷹でも演ってきた後だけに、期待しないでいたが、うれしく裏切られた。

 片棒を今風にアレンジしたのが奏功し、小朝らしい切れ味のある仕上がりになったし、マクラも久しぶりによく練りこまれていた。
 強いていえば、サゲへの展開がやや駆け足になってしまったところが惜しいかと。でも、よいできだった・・・今度あのマクラはパクろうっと(苦笑)

 さて、中入り後はたい平だ。明烏というネタもたい平には合っている感じだったし、失礼ながら予想以上にクサさのない芸で好感を持てた。
 やはりたい平は伸びる、そういう感じをさせてくれた。ただ、気になる点もないではない。決定的な台詞の間違いもあったし、欲をいえば、このネタならもう少し粋な華やかさもほしかった。

 ともあれ、かなりいいできばえではあったのだが・・・というところで、主任(トリ)の昇太だ。海外旅行のマクラでさんざん沸かせてくれた。
 形が変則なのは、趣味によっては・・・という向きもあろうが、観客をつかむのはさすがに上手いと思った。で・・・このまんま、漫談的に展開すると思いきや、シリアスなストーリーの新作「伊与吉幽霊」に移行。

 舞台の暗転を活用し、割合うまく場面転換をした感じだが、マクラがほんとにあれでよかったのかという印象は残った
 また、彼も決定的な台詞の間違いをしていた・・・うーん、評価が難しい。

 ただ、母親の人物描写がすごくよく、ついつい噺に引き込まれたのは間違いない。不思議なフラと後味を感じたのは、ネタのせいだけではないのだろう・・・

 ともあれ、久しぶりに楽しめる落語会であった。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さすが (雪ダル)
2007-01-28 13:38:30
ご自身がなさるだけあって、すばらしい講評。

>うれしく裏切られた
こういうのが、たまりませんね。
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さすが桂さま! (ゆきこママ)
2007-01-28 17:04:39
偶然にも同じ場にいた者として、あんな記事しか書けないのが恥ずかしいような。

もっと勉強しなくちゃ。
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久々に講評入っちゃいました ()
2007-01-28 20:50:22
雪ダルさん
正直、あまり期待しないほうがいいのかもですね。
でも、ノリがよかったのは観客のノリにも助けられたかも。

ゆきこママさん
たい平のくすぐりで、文楽の名前が出たの覚えてますか。ああいうのが見えてくるといっぱしの通になった気分になりますよ。
そのためには、寄席もお勧めです。
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