アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

表扇家で扇橋を堪能

2025-03-13 13:54:51 | 落語

表扇家(おもてせんけ)と聞くと、茶道? みたいな感じだが、実際は小生ひいきの噺家入船亭扇橋の独演会の名称だ。

 

 よくあるような、ゲストを入れての独演会ではなく、純粋に前座と本人だけという会。小生は初めてだったが、落語仲間に連れられて伺った。

 開口一番・・・ではなく、まずは扇橋が冒頭の挨拶をする。兼好の独演会でやっているのと同じ手法か・・・そこで聞いたのが弟子の話。

 

 うん・・・扇橋、弟子をとったのか? と思っていたら、開口一番で出てきた。名前は「扇えん」というと。まだ正式な前座ではないようだ。

 始めたのは「たぬき」だが、まだ落語以前のレベルだ。これはいたしかたない・・・後で扇橋が言っていたが、どこを直したらでなく、何から直せばいいのか・・・と。

 

 ともあれ、扇橋師も弟子をとって嬉しいことはよくわかった。さて・・・と始めたのが「棒だら」だ。入船亭ならではの本寸法で、気持ちよく聞けた。

 扇橋師さらに進化しているようだ・・・と終わったところで、すぐさまもう一席始めた。これは・・・おお、「お節徳三郎」だ

 

 生で聞くのは、ずいぶん久しぶりだ・・・ひょっとして学生時代以来か? そして・・・「この先はどうなるのか・・・続けてと言いたいところですが、まだ覚えておりません」と。

 中入りをはさみ、再開・・・って、おい・・・これは、覚えてないはずの続編じゃねえか「刀屋」と名前のつくこの続編は、記憶の限りお初である。

 

 前半といい後半といい、なかなかスッキリとはいいにくい上に、これという聞かせどころもないので、このネタがあまり掛けられなくなったのもわかる。

 逆にいえば、はからずもここで、レアものに出会えたのがラッキーだったなあと。

 ちなみに、3/11からの10日間、扇橋師は鈴本の夜トリで、しかもネタ出ししている。12日はこの会のため休演。その他の9日は「四季折々、九人の女」という企画になっている。

 その上で、この日のお節徳三郎を入れるとまさに十人の女というべきか。本来ならば、トリの期間内に、もう一二回聞きに行きたいが、時間とお財布が・・・(汗)

 

 ひいきの引き倒しを承知で、扇橋は脂がのってきていて旬ですよ~とおすすめしたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「限界効用逓減の法則」松屋にて | トップ | どんぶらこの旨辛豚丼 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事