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すでにこのブログでは散々書いているが、日本の受動喫煙防止に関しては、世界の水準から激しく遅れている。すでにニュースになっているが、この話を聞いたときは唖然とした。
これまたしつこく書いているが、一番の問題は日本の喫煙環境が世界的にも特異だというのを多くの日本人が気が付いていないことだ。
2017年のこちらの記事で、そんなことをまとめている。ところが、受動喫煙防止に関しては、議論が進むどころか「全面禁煙はファッショだ。そんなことをやっているのは日本だけ」なんて騒いでいる。
くりかえしになるが、禁煙施策は東京五輪があるからやるのではない。すでに日本が批准した国際条約に基づき、2010年には日本も飲食店を全面禁煙にしなくてはいけなかったのだ。
以前の記事でも書いたが、喫煙できる居酒屋のPM2.5は北京以上という。北京なんて空気が悪いから行けないよという人は居酒屋に行ってはいけないことになる。
さて、今の日本では統計上喫煙者は16%程度という、6人に1人だ。だが、今回ヤジを受けた日本肺がん患者連絡会の長谷川一男理事長は受動喫煙で肺がんになったという。
すでに幾多の研究でも常識になっているが、喫煙ルームで吸った後にすぐ移動すれば、間違いなく受動喫煙の被害に遭う。
小生の家のお向かいのアパートのご主人は大変なヘビースモーカーで、一時間に一度くらい玄関でタバコを吸っている。
その家には、お子さんがいらっしゃるが、間違いなく受動喫煙の被害に遭っているはずだ。その子が大きくなったとき、身体に異変が・・・これは悲劇だ。
もうひとつタバコ嫌いだからかも知れないが、喫煙者でマナーのなっていない人が多いように思う。
街を歩いていて、歩きタバコの人の多いこと・・・保育園児などを連れて歩いている人にとっては火の粉が飛んできたり・・・とか恐ろしい。
さらに怖いのは自転車タバコ。ついでにいうと、信号待ちでのタバコ・・・
くだんの長谷川氏が「屋外の喫煙所を作ったとしても、一時的なもので、数年後にはなくしていければいいと個人的に思う」というのも激しく同意だ、っていうか、この言い回し、相当に配慮した言い回しであろう。
これに対し、穴見某の言い分はこうだ。「参考人のご発言を妨害するような意図は全くなく、喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで呟いたもの」という。
あえて言う、喫煙者自体が差別されて当然の人たちなのだと。世界的にはそれが常識なのだと。
ときに、穴見某はファミレスチェーンのジョイフルの関係者という。東京にも3店舗あるようだが・・・こちらの記事ではその辺への影響についても書かれている。
これが政府批判のものなら、ネトウヨたちの執拗な不買運動やクレーム攻撃で企業はまいってしまうところだが、今回もやるべきではないのかって。
ネトウヨたちの行動原理はシンプルで反政府的なものに対してかみつき、攻撃をするわけで、だとしたら政府の進める法案に逆らっているこの行動は十分対象になるはずだが。
あっ、穴見某は細田派か。なるほど、どこかの首相の派閥にいるから攻撃対象にならないのね。
通ったとしても、世界標準から大きく遅れているこの法案など、本来なら首相の一言であっという間に通過するはずだが、この件については今まで彼の意見が聞こえてこないような。
この異常さについて、安倍支持者の皆さんからのご意見も聞きたいものだ。
いずれにせよ、こんな超おバカな議員を謝罪程度で許してはいけない・・・っていうか、「参考人の方はもとより、ご関係の皆様に不快な思いを与えたとすれば」って、これ謝罪してるのか?
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