揚派の夜

行きつけのお店のひとつ、「揚派」はひと手間加えたこだわりの串揚げをいただけるお店だ。串揚げの名店で修行されたご主人によるワンオペのお店だけに小さなスペースだ。

　

　丸型のカウンターだけのお店は10人入らないので、行くときは基本として事前に電話予約していく。

　時節柄遅くまで飲むことができないので、早い時間に入る。この日は我々以外に一組いらしていた。

 

　コースはいつもおまかせで、生野菜と軽い付きだしが出てきて、コースが始まる。これでおしまいというまで、いくつも出てくる。

　今まで何度となく来ているが、同日に同じネタが出てきたことはない。そういえば、京都にいた頃、近所に串揚げ食べ放題のお店があったが、種類が少なく、2サイクル目に入るなんてことも多かった。

 

　そしてこのお店のいいところは、お客さま同士でなんとはなしにコミュニティが形成されるところ。

　ご主人のお人柄もあるのか、初対面のお客さま同士でも、なんとなく会話がはずむ。この日も、他愛のない話で盛り上がる。

 

　念のため添えておくと、お客様同士といっても十分な距離をキープできているので、密になって・・・ということはない。

　そして、いつもだと生ビールの後はレアものの焼酎をいただくのがパターンだが、この日は疲れもあり、なんとなく生でお代わりを・・・

 

　疲れもだが、最近歳のせいかたくさん食べられないようになってきた。この日も早めにストップを掛けて、一休み。

　ここからお好みで、仕上げに何本かいただくのがパターンになっている。

 

　写真はないが、仕上げの定番というと、「子持ち昆布」「舞茸」「もち明太」「ウインナー」あたりから選ぶことが多い。

　この日は「子持ち昆布」と「もち明太」をお願いした。もちろんすべてが美味しく、大満足でごちそうさまと・・・

 

　仕上げにシャーベットをいただき、お会計と・・・ほろ酔い加減で帰路についた。