アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

魚屋、八百屋、どうして・・・

2005-04-06 06:52:56 | 薀蓄
魚を売っているのが「サカナ屋」、肉は「ニク屋」、では野菜はどうして「ヤオ屋」なのか?皆さんは、不思議と思ったことはないだろうか。ということで、今日は八百屋の話を書くことにする。

 実は、この名前になる経緯には、魚屋がからんでいるのだ。今は、魚のことを「サカナ」と発音するようになったのは比較的新しいのだ。
 では、なんと呼んでいたのか。「ナ」または「マナ」と呼ばれていた。だから、魚をさばく板のことを「マナ板」と呼ぶのである。

 ということで、魚屋のことは、昔は「ナ屋」と呼んでいたのだ。一方、野菜は昔は、「菜屋」と書いて、これまた「ナ屋」と呼んでいた。これはややこしい。
 「ちょっと、ナヤへ行っといで」と言われた場合、どっちに行ったらいいのかわからなくなってしまう。そこで、「菜屋」の方が名前を変えることを考えた。

 それでついた新名称が、「青物屋」である。それでしばらくは、「アオモノヤ」と呼んでいたのだが、この名前をフルに話すと舌がもつれてしまう(笑)
 特に江戸っ子なんぞは、気が短いので、いちいちアオモノヤなんて言ってられない。そのうちに、誰言うとなく「アオ屋」と呼ぶようになっていった。

 これにゲンのいい字を当てようってんで、八百万(やおよろず)の「八百」をあてたのが、八百屋という名前の起こりになったのである。
 そういえば、ゲンをかつぐのゲンとはなんなのか?これは、もともと香具師(やし)たちが使う言葉で、芸能界などで今でも使っている逆さ言葉だ。

 寿司のことを「シス」というあれである。よって、彼らは「縁起」を「ギエン」と言っていた。ギエン、ギエンと早口で言っているうち、これが「ゲン」になったというわけである。
 江戸っ子というのは、こんな言葉遊びが好きだったのである・・・
コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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おはようございます (ミー)
2005-04-06 08:49:30
へー(90へー

そんなん考えたことも無かったですが

理由を見るとそんなことなんですね

確かに

あおものや、あおものや、あおのもや

と舌がもつれて早口言葉みたい(笑)

それは江戸っ子はゆるさないですよね(笑)
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へぇ~ (すぽっと)
2005-04-06 09:15:03
(じゃ、私も「マンへぇ」)



やっぱりさっすがっすね、師匠。

この手のお話、私は大好きです。ホントに「へぇ~」ってずっと言いながら読んでおりました



>これにゲンのいい字を当てようってんで

...師匠「噺家」が入ってます、このくだり...
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魚屋というと (松田聖菜子★彡(まつだみなこ))
2005-04-07 20:50:02
 今は海水魚がメインですけど、昭和の時代までは海水魚の魚屋と淡水魚の魚屋があったと、昭和2年生まれのみなこママは申しております。



 どっちも魚屋だったのかなぁ??
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