アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三遊亭王楽に注目

2008-11-25 06:29:03 | 落語
三連休の最終日、まったりとテレビをいじっていたら、NHKの新人演芸大賞の落語部門をやっていた。思わず食い入るように見てしまった。

 NHKの新人演芸大賞といえば、二ツ目の有望株が競演して覇を競うもので、二ツ目時代の小朝が稽古屋で大賞をとったときは今でも覚えている。
 小朝と柳家ほたる(現権太楼)の反対車の二人は優劣つけ難く、あ~、これは二人ともいい噺家になるなあと思ったのは昭和50年代だった。

 さて、今年はといえば、桂 まん我, 古今亭菊六, 三遊亭王楽, 笑福亭喬若, 立川志ららの五人が出場。上方二人に江戸三人、立川流と円楽一門も入るという面白い組み合わせだ。なかなか興味深い。
 まずは喬若の青菜、上方噺ではあるが、しっかりした芸であった。

 ついで王楽が登場、円楽の最後の弟子にして、好楽の息子という。親子の噺家は少なくないが、親子で兄弟弟子というのは珍しい。
 鼓ヶ滝という比較的マイナーな噺をやっていたが・・・うまかった。時間制限の中で人物描写もすばらしく、しかもクサくない。

 その後、まん我・志らら・菊六と続くが、正直志ららと王楽の争いかと思っていたが、結果は王楽が大賞を受賞した
 うーん、最近ハマッている市馬とは違うタイプだが、円楽のいい頃の芸風にも通じるものを感じたし、血筋のよさも花録と同じように、いい品として出ている感じだ。

 来年には真打に昇進するという。これはちょっとまた追いかけていきたい噺家が増えたかなと・・・ちなみに志ららは面白い、これまたいい感性を感じた
 また菊六は、古きよき時代の噺家そのものだった。昭和の時代の噺家という感じで、落ち着いて聞けるが、文部省の検定済み教科書みたいな感じが評価を分けるかも。

 いやあ、なかなか二ツ目の噺を聞く機会はないので、いい時間をすごせたぞ。うーん、今度は王楽を、追う・・・なんて寒いところでお後がよろしいようで・・・(苦笑)
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