アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三鷹で柳家さん喬独演会

2011-06-12 06:26:07 | 落語
以前から何度か紹介しているが、柳家さん喬という噺家はマスコミには売れていないが、渋いいい噺家であり、正統派の噺家というべきか。

 そんなさん喬の独演会が三鷹で行われたので出かけてきた。以前、ここでさん喬の「芝浜」を聞き、感動した記憶がある。
 さて今回はどうだろうと思いつつ、開口一番はさん坊の「真田小僧」、そしてさん若の「代書屋」と続く。雲助譲りらしいがしっかりした芸である。

 さて、さん喬の一席目だ。何かなあと思っていたら「百川」だった。例によって静かな語り口で入りつつ、気がつけば完璧にワールドにはまる・・・さすがだ。
 中入り後再開で、大神楽の予定だったが、なぜかさん喬が登場。そういえば、昨年の独演会でも三席やってくれた。

 何をやるのかと思ったら、「おしゃべり往生」・・・おお、新作だが、さん喬が得意にしているというネタ・・・これは初めてだったが、笑えた。
 そしてヒザで太神楽の仙三・仙花夫妻。いつもの伝統芸能でなく、リサイクルをテーマにしたグッズでの大神楽。こういう色物はやはり嬉しいなあ・・・

 さてさて、トリの一席。例によって普通の出方から、差別用語の話題・・・もしかして景清かな、はたまた・・・と。
 そう、そのはたまたの「心眼」であった。それにしても芝浜もしりであるが、さん喬の演ずるおかみさんは本当に気持ちのいい、日本的なおかみさんである。

 細かな人物描写も素晴らしいし、気がつけばまたまた完全にそのシーンに入っている自分がいることに気がつく。
 市馬とタイプは違うが、本寸法で聞かせてくれる噺家らしい噺家、爆笑ネタも人情噺もともにしっかり聞かせてくれる・・・いいなあ。

 歳をとったらさん喬みたいな話(噺ではない)ができる人になりたいなあと、そう思いながら帰路についた。
 えっ、また12月にも独演会?・・・いかなくっちゃ。
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2 コメント

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OK! (キョウコ)
2011-06-12 21:18:57
だいぶ近いモノになってきていますよ

私も火曜日、大山で「板橋落語会」を聴いてきます

いつの日か、桂さんと落語をご一緒出来たら良いなぁ~
なんて
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ありがとうございます ()
2011-06-13 06:55:32
板橋の会、いいですね。メンバー見ましたが、小三治はマクラが冗長にならなければ期待ですね。このメンバーなら三三の切れ味がいいかと。
まだ二つ目ですが、菊六は将来の期待の星ですよ。
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