アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

さん喬独演会@三鷹

2013-08-25 09:10:06 | 落語
さて、24日の土曜日は、いつもの三鷹の星のホールでの「柳家さん喬独演会」であった。さん喬師匠、派手さはないが、玄人好みのいい噺家でよく出かける。


 まずは開口一番、さん坊が登場。柳家定番の前座噺「道灌」だ。スタート時はなかなかいい口調だなあと思っていたが・・・
 うーん、道灌のくだりに入る前の深草中将からやるのは前座としてはちょっと・・・長い気がする。途中でちょっと気を失ってしまった(汗)

 そしてこの秋真打に昇進するという喬四郎の登場。前でさん坊が長くやったので、自分は軽く・・・と言いながら始めたのが「反対車」。
 権太楼が二ツ目のさん光のときの新人演芸大賞で、小朝と争ったときのそれは絶品だったが、喬四郎のそれは・・・うーん、軽くないぞ。

 なんとなく、その時点で軽く疲労感も出てきたのが正直なところ。そしてさん喬の登場。一席目は・・・とと、ちょっとマクラが長いが、ようやく師匠小さんが酒に強くないという話が出てきた。となればこれは・・・おっ、やはり「禁酒番屋」だ。
 一瞬の表情の変化で、笑いをとるところはさすがの展開。やはり、こういう噺をやってもさん喬らしさが出てくる。とここで中入り。


 プログラムによれば、中入り後すず風にゃんこ・金魚がヒザに入り、さん喬がトリで・・・だったが、再開後流れてきたのは鞍馬獅子。えっ、またさん喬?
 何やら、諸般の事情で・・・と言っていたが、もしかしてすず風にゃんこ・金魚の入りが遅れたのかしらん。

 とりあえず、始めたのが「茶の湯」。これまた表情ひとつで笑いをとる。これまたいいのだが・・・ちょっと重たくなってきた。
 さらにすず風にゃんこ・金魚が入ったが、ちょっと途中からダレてしまったように感じたのは小生だけだろうか。

 残念ながら疲労感が出始めたところで、ラストのさん喬の登場。始めたのが「火事息子」。どっちかというと冬の噺のイメージだが・・・
 この手の人情噺をやらせると、さん喬の真骨頂だ。もちろん出来もいい・・・が、それにしても長い。

 14時開演で終演17時20分ってのは、さすがに・・・だった。始めから三席やるつもりだったのなら、もうちょっと軽くしてほしかったし、予定外の展開だったとしても・・・だ。
 さん喬師匠の力があれば、緊急対応でネタを変えることは容易だったはず。噺そのものの仕上がりはもちろんよかったのだが・・・その点、ちょっと疲労感が禁じえない会となった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ありそうでなかった?ケーブル | トップ | 揚派で焼酎三昧 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事