アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三菱デボネアエクゼクティブ

2016-10-01 07:00:10 | ノスタルジー
いつものようにウロウロとネットの記事を見ていたら、こんなものが目に留まった。

 【昭和クルマ列伝】韓国に救われた三菱「デボネア」 22年間放置された「走るシーラカンス」


 おお、小生にとってはノスタルジーネタのデボネアが取り上げられている。初めてこの車を見たのは、小生の実家から歩いて数分のところの路上だった。
 このトップ写真の見立てだ。とにかくでかく見えた。その頃のクラウンやセドリック、はたまたグロリアなんて車があったが、そのどれよりも大きく見えた。

 だが、実は全長4670mm、全幅1690mmの5ナンバーサイズなのだ。まさにデザインの妙というべきだが、そのデザインは完全にアメリカンなものだったし、最初は外車だと思った。
 ところが、ボンネットに燦然と三菱マークがついていて、「あ、これは国産車だ」と。調べたところ、なんと1964年にデビューしていた。

 それから小生が新社会人で名古屋に赴任したとき、そのビルに三菱系の会社が入っていたため、地下の駐車場に行くと、デボネアがズラッと並んでいた。
 当時は確か、デボネア・エグゼクティブと呼ばれていたはず。まさに三菱系の偉いさんが公用車として使うのが普通で、自ら転がす車としては・・・だった。


 ただ、ガキの頃に読んでいた車雑誌によれば、当時としては先進的な装備を備えていたことが書かれていた。
 ところで、シーラカンスとまで言われたデボネアがモデルチェンジをしたのが、1986年のこと。記事によればソウル五輪がきっかけとなった由。

 こちらはギャランΣのシャシーをベースにしており、FFだったようだ。正直、このモデルの印象はあまりないが、当時AMGのパーツをつけたモデルが存在していた
 この写真のこれだが・・・なんとも痛々しいというのが正直な印象。当時の三菱車は華美というか単なる派手なエアロパーツとかでゴテゴテした車が多かったが・・・


 で、実はさらに印象がなかったのが三代目のこちら。1992年10月に登場したもので、バブリーな大型ボディに変身した。
 ボディサイズは、全長4,975mm、全幅1,815mmというから新型Eクラスのそれに近い。バブリーな時代といえども、これは大きい。

 もちろん、デボネアの名を冠するだけあり、レーダーカメラとエンジンブレーキによる車間距離自動制御システム、カーナビゲーション、TV画面に後方を写すバックカメラなど、高級車にふさわしい充実した装備が搭載されていたという。
 常に時代の最先端を行く技術と装備で優れた性能の車だったのに、販売は極めて思わしくなかった伝説の車・・・それがデボネアだった。

 皮肉にも、その希少性が受けて、初代モデルは中古マーケットではそれなりの値段で取引されているという・・・
 古きよき時代の・・・というべきか。
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