アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

憧れの自転車

2023-05-07 06:00:00 | ノスタルジー

ガキの頃、車には憧れたが、免許があるわけでもないし、実際に購入するなんてことは夢のまた夢だった。


 そんなガキ連中にとって、身近な憧れがかっこいい自転車だった。今でこそロードバイクとか、マウンテンバイクとかいろいろあるが、当時はそんな種類はなかった。
 まずポイントは変速機だ。五段ギヤが定番のポイントだったが、確か、ぺダルのところも二段ついて、都合十段なんてのもあったような・・・

 小生が最初に買ってもらった自転車は、変速機のないもので、サイズも小さかったが、仲間たちがサイズの大きい、変速機付きのものを使い始めると、なんとも羨ましかった。
 当時は少年雑誌の裏表紙には、ほぼ決まって最新型の自転車の広告が出ていた。そんな中で、羨望の極みだったのが、フラッシャーだ


 要するに、テールランプと方向指示器なんだが、方向指示器としては光が流れるというのがあって、子供心にカッコイイなあと。
 また、その頃もうひとつ流行ったのが、右写真のシフトレバーだ。ギヤチェンジを行うもので、機能的にはハンドルに付いている方が便利な気もするが・・・

 それでも疑似車体験みたいなノリで、フラッシャーとシフトレバーがセットで付いていれば、もはや鉄板であった。
 そうそう、ついでにドロップハンドルも人気だった。普段使いにはいいとは思えなかったが、運転スタイルがかっこいいと・・・

 さらに、小生の頃から時代は進んだようで、最終的にはスピードメーターなんかも付いたようだし、ベルも自動車チックになっていったようだ。
 当時の男の子なら、ほぼすべてがこうしたハイテクな自転車に一度は憧れたのではないかと思われる。


 今、そんな自転車売ってるのかしらん・・・と思ったら、ドロップハンドルは普通にガンガン売っているようだ。
 さすがにフラッシャー付きのものはない感じか・・・そりゃそうだろうなあ。

 けっして裕福ではなかった我が家、こうしたかっこいい自転車がほしくても買ってもらえるような状況にはなかったが、身体が大きくなって小さい自転車ではと考えた父が、どこかから譲り受けてきたのが変速機付き自転車だった。
 忘れもしない赤いボディで、ハンドルは普通のもの。肝心の変速機は3段だったが、それでも小生にとっては、スタイルといい感激ものだった。

 こうした自転車を当時はスポーツ自転車といっていたようだが、いつの間にかこういうブームは終焉を迎えた。
 子供たちのスーパーカーブームが起こるはるか前のことだったんだなあ・・・

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