今期はボロボロだが、日本ハムファイターズは北海道に本拠地を移してから地元密着で人気も上がっているようだ。
その日ハムの本拠地札幌ドームは、市の所有であり、日ハムとしてメリットのない契約になっていることもあり、新本拠地を検討中というニュースはすでに流れている。
その新スタジアムについて面白い記事が出ていた。詳しくはこちらの記事をご覧いただこう。
記事の中にある「オンリー・ワンか、ナンバー・ワンか。北海道の皆様の誇りになるような球場にしたい」という言葉にこそ、この担当者の思いが表れている。
さらにいえば、記事の見出しにもなっている「入場料はいらない、弁当も売らない」というところもその意味を知ればこそだ。
残念ながら日本の野球やサッカースタジアムにおいて、試合を見に来るのでなく、スタジアムに来ることが目的となっているところはないだろう。
記事に書かれている担当者の思いは、アメリカの大リーグのスタジアムなどで見た光景がヒントになっているようだ。
「アメリカでは野球が文化なのではなく、スタジアムが文化なのだと感じました。もちろん野球に敬意を払うという前提で、野球そのものを楽しみに来る人を増やしたい」
日本ではイメージがわかりにくいが、TDLの中にスタジアムがあると思った方がいいのかも知れない。記事にはさらにこうある。
公開されたイメージ図を見ると、スタジアムとその外にあるショッピングモールや広場、レストランには境がないように見える。つまり、収容3万というのは座席の数また、人を惹きつけるものとして「美味しい食事」も重要だという。当然、お弁当ではない・・・
と・・・ここまで来て小生思い出したのが、スペインのバルセロナのカンプノウに行ったときのことだ。
カンプノウはスタジアムだが、中に立派な博物館があり、その博物館はバルセロナ市内ではピカソ美術館よりも数多くの来客があるという。
このときに、FCバルセロナはサッカーチームでなく、文化そのものになっていることを実感した。この記事を見た小生、日ハムの新本拠地が目指すものはここにあるんだろうと。
横浜スタジアムや広島スタジアムなどはお客様に寄り添う気持ちが見えるようだが、スタジアムやチームが町の文化になるところまではまだまだだ。
いや、いつになったら文化になるのだろう。その意味で、このスタジアムには期待したいものだ。
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