アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

ノーベル物理学賞の真鍋淑郎氏が日本に戻らないことについて

2021-10-13 16:03:22 | つれづれ

今年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏については、マスコミも政界も日本人だ、日本人だと大騒ぎしている

 

 そもそも論で日本人の受賞を大騒ぎすること自体からどうも・・・なのだが、今回強く思うのは、「彼は日本人なのだろうか」ということだ。

 御歳90歳の真鍋氏が渡米したのが1958年、それ以来わずかに日本に来たことはあるが、60年以上アメリカに在住だ

 

 もちろん、アメリカ国籍を取得している。つまりオフィシャルには彼はアメリカ人として受賞しているはずだ。

 もちろん、彼のルーツは日本にあり、元々は日本人であったことを否定はしない。だが、圧倒的にアメリカ在住期間の方が長く、考え方もアメリカンな彼の心は日本人とはいえないのではないかと・・・

 

 彼が日本に戻らない理由についてインタビューに答えたことが話題になっているが、そこには日本についての本質的な問題が切り取られていた。

 報道によると、「日本では人々はいつも他人を邪魔しないようお互いに気遣っています。彼らはとても調和的な関係を作っています。日本人は仲がいいのはそれが主な理由です。ほかの人のことを考え、邪魔になることをしないようにします。なぜ、そう言うかというと、彼らは他人の気持ちを傷つけたくないからです。だから他人を邪魔するようなことをしたくないのです」 「アメリカでは自分のしたいようにできます。他人がどう感じるかも気にする必要がありません。~以下略」と。

 

 これを見て、感じたのは・・・会社でもどこでも、同じ空気が支配しているのが日本なのだと。

 以前小生のところに、ご主人の転勤に伴い、地方から東京に転勤してきた女性社員がきたことがあった。なかなか優秀だったので、役職につけようとしていたのだが・・・

 

 彼女が地方にいた時に、上司だった者が小生に言ってきたのが「あいつは仲間とつるまないんだよなあ」と・・・つまり、それが問題だというのだ。

 自分の仕事が終わっても、自分だけ早く帰れば、それはネガティブな評価に直結する。むしろ、能率を下げて遅くまで会社にいる方が評価される。

 

 そんなくだらないことが最優先されれば生産性など上がるわけがない。きっとそれは研究者の世界でも同じなんだろうなあと。

 真鍋氏が渡米した昭和33年から、60年以上経っている日本だが、本質は何も変わっていないように思う。

 

 そして、そんなことをやっている間にどんどん日本は世界から取り残されていく・・・経済も研究も、そして政治でも・・・

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8 コメント

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アメリカの本質 ()
2021-10-14 13:00:23
大石様
重ねてのコメントありがとうございます。
 いかにもアメリカというポイント解説ありがとうございます。アメリカの本質は、「自分にとって利益になるかどうか」というのはよく聞く話ですが、悲しいことに、日本人の多くが気付いていないのでは・・・と。日米同盟なんて言ってるのは日本だけじゃねえの・・・って。先方にしてみりゃあ、実質アメリカ領だろって。
 それはさておき、ガキの頃にアメリカ人とロシア人は似ていて、どちらも自分が一番じゃないと気に入らないという話を聞いたときには、腑に落ちなかったのですが、今ではストンと・・・
 そして、大石様おっしゃる古い経営陣の一掃・・・これには大賛成です。ハードルは高そうですが・・・
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アメリカと言う国の本当に大きさと恐ろしさ (大石良雄 おおいしよしたか 本名)
2021-10-14 11:36:09
拝啓 お師匠様 ご訪問の皆様には返信心より感謝いたし、最後にどうしても後一言書かせて頂きたく失礼お詫びいたします。
*「ようつべ 米国空軍バンドのクリスマスコンサート=コラールを聴いて心底感じたアメリカの恐ろしさ」
現在でも観られますが自分はこの動画を視て感動の涙と米国の真の大きさと恐ろしさをまざまざと知らされました。その大人数と完璧な演奏アンサンブル、アレンジの見事さ更に、カメラが向けられればウィンクしたり微笑んだりのその余裕、、、申し訳ないですがこういう点では「我が日本の国防省国防軍軍楽隊=旧称自衛隊音楽隊は及ばない。当然ながらシナ朝鮮ロシア等問題にもならない。何故なら「米国空軍バンドのメンバーは現役GIであり戦場で戦う」のです。嗚呼っこれではアメリカを敵に回したりましてや喧嘩売ったりタイマン張ったりできるはずも無いと。もうずいぶん以前から世に言う評論屋大先生あたりは「既に米国の時代は終わった 衰退の一途だ」なんてぇ空嘘ぶちこいて何を見てんだお前らはと。
*「米国はまだまだ若い国 衰退するはずも無く永久に近く栄え君臨する国」
米国のオリジナルはイギリスであり、かつては日の沈まぬ国として栄えたが、実は過去ポルトガルもスペインも、更に神聖ローマ帝国も永く栄えましたね。これは元々アングロサクソンは好戦的民族と言われ日々外敵との脅威にさらされていた為か肉食が主となり図体も必然的に大きくなり鍛えられた。当然思考もおそらくこの頃から既に「仲間とつるむとかティームワークで人の和を大切に」と言うよりも「個人プレーと言いますか、個を大切にする文化風潮が育った」とも考えられます。此処がこの日本とは全然異なっている部分であり「何事も全社一丸全員一致のティームワーク 個よりも集を重んずる風潮」が現在ですね。例えば?
*「アメリカでは、例え大年増の爺婆がミニスカやショーパン履いて汚い足を出そうと誰も気にせず文句も言われない」
此処が大変まぁ日本から見れば摩訶不思議な部分なのですが、此処には米国の基本として「暑ければ何を着ようとカラスの勝手」なのだと。とても日本では真似できませんが、、、まぁ本人が良いなら良いのでしょうねと認められるのがアメリカだと。
*「だがしかし根底に在るのはアメリカファーストであり決してアジア民族に対して心からの尊敬は無いものと思って良い」
これはおそらく「シナ朝鮮ロシアも同じ」でしょうね。だからこそ米国は日本を決して離さないし永久に子飼いにしておくでしょう。自分大石も「シナ朝鮮ロシアに就く位なら米国の子飼いに堂々と甘んずる」と。何よりも上記のドクトル真鍋が「決してアメリカから離れない離れられない」のが何よりも確たる証拠です。お国のお役にたつ者は最上級の待遇で迎えるのが米国であり、何かと内部留保ばかり貯め込み人に対して還元しない日本との大きな差は此処にあります。では今後日本はどうしていけば良いのでしょうか?
*「まず馬鹿で無能の経営陣から粛清し、出来る部分から米国の良い点を日本流にアレンジし取り入れる」
昨今もどっかの酒屋の親父が「45歳定年で愛社精神など不要」等とまぁ一度強制病院送りにした方が無難と言う発言でしたが、まず「そういうお前は何歳か? まず社長のお前から辞めてけよ」と。過去サラリーマン川柳で「リストラだ、わめくあんたをまずリストラ」「経費削減、わめくお前をまず削減」と。素晴らしい句ではないですか。日本ではまず言い出しっぺが責任を取るのが常道ですよ。まぁこういったとんでもねぇ親父が牛耳る日本の会社ぢゃあ永久に米国には勝つどころか追いつく事さえできないでしょう。お師匠様にはこういった素晴らしい機会を与えて頂き心より感謝いたします。 敬具
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Unknown ()
2021-10-14 08:45:52
shimaさまいつもありがとうございます。
総理の夫で泣ける人って、きっと同じ感性をお持ちの方なのかと思います。
正しくは、泣いてしまうポイントがこの国の社会に根強くはびこる大きな問題なのに、それに気づかない人のなんと多いことかと。私が生きている間には無理だろうなと。そして、気付いた人はどんどんこの国から出ていくのだろうと。
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Unknown ()
2021-10-14 08:41:58
大石さま
いつもありがとうございます。確かに欧米の環境は、真に自己責任の世界で頑張って能力を発揮できる人とそうでない方の差も大きいのは事実ですよね。
でも日本は、逆に発揮できても対価は大したことがない、また変なところだけ自己責任を持ち出されるという。いずれにしろ成長を期待できないところまで来ていると感じます。
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Unknown ()
2021-10-14 08:38:36
sekoisyougioyajiさま
いつもありがとうございます。ご賛意いただけると、安心いたします。
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総理の夫 (shima)
2021-10-14 08:25:29
おくればせながら、「総理の夫」を見てきました。
第111代になっても、現実世界では女性総理はムリでしょうか…。
真鍋さんの「アメリカではお金も自由にどんどん使わせてくれた」という何十年にも渡る成果は、どう考えても今のこの国では夢のようというか、ありえない現実。
映画には、私も思い切り泣きました。あの「3年後」あたりの物語を見てみたいですね。
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物凄く難問を超えた難問です (大石良雄 おおいしよしたか 本名)
2021-10-13 21:33:51
拝啓 お師匠様には日々誠にタイムリーな話題提供に心より感謝し参加させて頂きます。
*「良き悪き肯定否定に関わらずこれが日本の姿 良い事も在れば悪い事も在る」
この難問は既に数十年前からお師匠様の様なインテリジェンスからそこらの糞ガキまで解っている周知の事実ですね。確かにドクトル真鍋の言われる通りです。しかしこうなる為には「米国とは、日本など比べ物にならぬ程にド厳しい世界」であり、まぁ正直「古村だか小室某だかあんだか解らねぇ半端者程度」では到底絶対に泳ぎ切る事等出来ない物凄い社会です。つまり「日本のごとく、生温い素人社会=スシロー某に代表される乞食評論屋天国、更新資格の無い数々の国家資格(某所が更新を妨害している)権力の銭金だけに群がる政治屋政治業者等など、こういう腐れ外道に洗脳されているからこそ益々国民はその背を視て益々馬鹿になる。しかしながらこんな日本でも「一応食って抜ける程度は稼げる」ってぇから益々世の中を甘く見る彼奴等が出てくる。つまり「米国とは、物凄くド厳しい世の中なれどもそれを突破しようと努力する者、才能実力ある者たちに対しては、一応少なくとも日本なんぞよりもはるかに認めてやれる=それなり以上の環境と報酬を与えてくれる=言わば「才能実力の無い糞やクズゴミ産廃にとっては地獄」だが「そうでは無い者にとってはまさに素晴らしい国」となるでしょう。具体的には「クラシックの指揮者連中」等本当に情けない奴らばかりであり狭い日本から外にも出られず国内での虚勢の張り合い足の引っ張り合い、本当に優れた指揮者は海外で活躍していますからね。自分の大好きな「柳澤寿男先生とか福村芳一氏」とか。此処に「残念ながら島国日本の、まぁ何と申しますか、、、岡っ引き根性とか、ド田舎大名とか、お山の大将裸の王様根性」みたいな物が消えないのでしょうね。まぁしかしこれが時々「良い意味」になる事=めったに無いが化学反応的に起こりえる事も間々あるわけですね。またそもそも「ノーベル賞」ってぇのも年々権威が低下しており、相当以前の研究成果が数十年経過して評価される例も多々在り、正直「平和賞」なんてぇ嘘で塗り固めた様な意味の無い賞もありますからね。そもそも此処で「国籍を問う、日本だシナだ朝鮮だ」と言うのも、、どうも何処ぞの反日国家と同類で語られそうであまりのたまうべきでは無いでしょう。正直ドクトル真鍋はアメリカ人なのかもしれません。まぁお師匠様の出身大学は存じませぬが「某日大だかあんだか」の様な腐れ外道が跋扈する大学もどき=学士製造株式会社が話題になる様では、、、、いよいよ日本も終わりかもしれませんね。なみあむだぶつ 敬具
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Unknown (sekoisyougioyaji)
2021-10-13 19:47:48
正にそのとおり!
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