
落語ブームと言われてけっこうになるが、近年の傾向として、寄席でなくお目当ての噺家をホールで追いかけるというパターンが主流になっている。

そのホール落語も昔は、大看板たちの競演が多かったが、今は独演会が多くなっているのが、個人的にはちょっと気に入らないところである。
といいつつ、今もっともチケット入手が難しくなっているのが、立川談春と柳家小三治である。その小三治の会のチケットが入手できたので昨日出かけてきた。
会場の三鷹市公会堂は当然ながら満員御礼。かなり古いが大きい会場だ。ちょっと恐ろしいのが、入り口にあったこの貼り紙。
終演時刻未定・・・って、またぞろ長いマクラが予想されるのか。まさか3時間コースってことはねえだろうなあ・・・
さて、開口一番として出てきたのが柳亭燕路。御歳51の真打だ。正直、好感を持った。まず冒頭に「えー」が入らない噺家を久しぶりにみた。
ついでに余分なマクラもなく、さっと入った「粗忽の釘」はテンポもよく、古きよき時代の噺家を思わせてくれた。さすが小三治の系統だ。
さて、お目当て小三治の登場。生で聞くのは何十年ぶりか・・・一席目は・・・おお、キタ~っ、名物というか代名詞となった長いマクラ(汗)
マクラに入った瞬間、「茶の湯」を想定したが、結論から言うとその通りとなった。だが、本題に入ったのは、なんと50分後。
もちろんまったりとしつつも、本寸法の噺は安心して聞けるが、何しろマクラ入れて1時間20分って・・・おい、いくらなんでもだ。途中で意識を何度も失った(苦笑)
中入り後、二席目に入ったときにはすでに開演から2時間経過。冒頭、小三治自ら長すぎるマクラを詫びる。さて、今度は大丈夫かな・・・
と前よりは短めに噺に入る。おお、「猫の皿」のようだ。「ようだ」というのは、噺に入った後に、なんだか脱線して、本当に猫の皿かどうかわからないまま進んだからだ。
ようやく、猫の皿に入りつつ、噺が終わったときは、三時間まであと15分だった。なんと猫の皿に40分以上かかった・・・
うーん、ブランドは抜群かも知れないが、個人的には苦労してチケットをとる必要はもうないな・・・というのが終わっての感想だった。まあ談志よりははるかにいいが・・・
円生や小さんといった大看板とともに、小三治、談志、志ん朝や円楽たちが競って張り合った頃の輝きを思い出すにつけ、歳月の流れを感じる。逆にあの頃光らなかった円窓がむしろ伸びている気がする中、微妙に感じたのは小生だけか。
個人の好きなペースで当日の気分でやる独演会も悪くはないが、多くの噺家が競う落語会の機会が増えてほしいと思った小生である。




















そのホール落語も昔は、大看板たちの競演が多かったが、今は独演会が多くなっているのが、個人的にはちょっと気に入らないところである。
といいつつ、今もっともチケット入手が難しくなっているのが、立川談春と柳家小三治である。その小三治の会のチケットが入手できたので昨日出かけてきた。
会場の三鷹市公会堂は当然ながら満員御礼。かなり古いが大きい会場だ。ちょっと恐ろしいのが、入り口にあったこの貼り紙。
終演時刻未定・・・って、またぞろ長いマクラが予想されるのか。まさか3時間コースってことはねえだろうなあ・・・
さて、開口一番として出てきたのが柳亭燕路。御歳51の真打だ。正直、好感を持った。まず冒頭に「えー」が入らない噺家を久しぶりにみた。
ついでに余分なマクラもなく、さっと入った「粗忽の釘」はテンポもよく、古きよき時代の噺家を思わせてくれた。さすが小三治の系統だ。
さて、お目当て小三治の登場。生で聞くのは何十年ぶりか・・・一席目は・・・おお、キタ~っ、名物というか代名詞となった長いマクラ(汗)
マクラに入った瞬間、「茶の湯」を想定したが、結論から言うとその通りとなった。だが、本題に入ったのは、なんと50分後。
もちろんまったりとしつつも、本寸法の噺は安心して聞けるが、何しろマクラ入れて1時間20分って・・・おい、いくらなんでもだ。途中で意識を何度も失った(苦笑)
中入り後、二席目に入ったときにはすでに開演から2時間経過。冒頭、小三治自ら長すぎるマクラを詫びる。さて、今度は大丈夫かな・・・
と前よりは短めに噺に入る。おお、「猫の皿」のようだ。「ようだ」というのは、噺に入った後に、なんだか脱線して、本当に猫の皿かどうかわからないまま進んだからだ。
ようやく、猫の皿に入りつつ、噺が終わったときは、三時間まであと15分だった。なんと猫の皿に40分以上かかった・・・
うーん、ブランドは抜群かも知れないが、個人的には苦労してチケットをとる必要はもうないな・・・というのが終わっての感想だった。まあ談志よりははるかにいいが・・・
円生や小さんといった大看板とともに、小三治、談志、志ん朝や円楽たちが競って張り合った頃の輝きを思い出すにつけ、歳月の流れを感じる。逆にあの頃光らなかった円窓がむしろ伸びている気がする中、微妙に感じたのは小生だけか。
個人の好きなペースで当日の気分でやる独演会も悪くはないが、多くの噺家が競う落語会の機会が増えてほしいと思った小生である。




















噺家の好みは各自の趣味ですから、誰を追っかけるのも価値のあることですが、小三治に関しては、もはやブランドとして確立されていますので、「小三治であればなんでもいい」というファンも多いかと。
小生は、小三治を聞き始めて35年くらいになりますので、若い頃の小三治のイメージがいささか強く出て、このような感想になっているのかと。いずれにしろ、小三治はいい噺家ではあります。
iinaは生の小三治は三度聴きました。
初回の正月公演はそれほどに思わなかった2度目に「独特な間」を気に入って、
WEBで出演を確認してでかけています。
先日はトリを務め、持ち時間を10分延長して本題も途中まで演りましたが、
大喝采でした。
小三治を目当てにしたのは今年からなのですが、独演会も一度は体験したいと
思いました。m(__)m
しかし、曲なしぶっ通しって言うのがまた・・・よくわかります。しかし、裏返せば語りの力がしっかりしていた証拠かと。
小柄な方で「椅子に座ったら足がつかない」は、高座ではしない「つかみネタ」といったところでした♪