アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

磯江毅=グスタボ・イソエ展

2011-09-25 06:24:38 | つれづれ
磯江毅という画家をご存じだろうか。実は小生もまったく知らなかったが、長くスペインにて活動した写実主義の画家として名高いという。



 そのため、グスタボ・イソエという別名までもっているが、その磯江毅の特別展が練馬区立美術館にて開催されているというので出かけてきた。
 上野あたりの美術館に比べると地味なところだが、スペイン大使館も後援しているというからなかなか本格的なもののようだ。

 まずは左写真をご覧いただこう。写真では伝わりきれないかも知れないが、花の質感、お皿の質感ともとても手で書いたものには見えない。
 いや、それ以上に立体感を感じさせてくれる。ものすご~くリアルである。こんな精緻な絵を描くのにどんだけ時間がかかるんだ?




 と思ったら、一年で3作くらいのペースらしい。しかも、それだけ時間かかるので、静物が多くなるのはいたしかたないのかも・・・という感じだった。
 そして、裸婦の絵を見て圧倒された。右写真のこれは、初めてモデルを雇って描いたものというが、写真では伝わらないのが悲しい。


 肌の質感だけではなく、その下の血管まで透き通って見えている。かかとの部分のリアルさには圧倒された。もちろん、シーツの質感も・・・
 左写真のこれもすごかった。白黒写真のような色合いだが、リアルなんてものではなかった。すげえ~っ。



 といいつつ、トップ写真もご覧いただこう。これが代表作の「深い眠り」という作品だ。宙に浮いているように見えるが、設定はソファーに寝ている女性という。
 磯江氏は2007年、53歳の若さで急逝したという。ときに、この展覧会ではかなりの作品が集められており、なかなか見応えがあった。



 展覧会は10月2日までで、その後は奈良に回るという。残りわずかな時間であるが、機会があればご覧になることをお勧めしたい。
 写実に徹し切った磯江毅の作品には、写真を超えたエネルギーを感じることができた。気のせいか、お客様が圧倒的に女性が多かったような・・・って、まじめな記事なのに、なんとなく、いつものにほひが・・・(汗)

 本気でお勧めですよ~
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