毎度おなじみ「日本秘湯を守る会」のお宿巡り。今回出かけたのはこの季節の定宿となっている高湯温泉「吾妻屋」だ。
福島市の西にそびえる吾妻連峰の中腹に位置し、古くから湯治場として栄えた歴史を持つ温泉郷だが、繁華街はなく、純粋に温泉を楽しむところである。
初めて来たときは偶然選んだと言うべきだったが、今や毎年必ず行く定宿になっている。なんといってもこちらは家族+αのこじんまりした経営なのがいい。
いつものようになんともホスピタリティあふれる女将さんの受付からスタート。もはや勝手知ったるで、鍵を預かると自分たちでお部屋に・・・
そしてこちらに来たらまずは・・・と飛び込むのが野天風呂の「山翠」。照明もないので夜明けから日没までというのがポイント。
ただ、この日は前日の大雨の影響で湯温(もちろん源泉かけ流し)が下がっていて、ぬるめだった。
そうはいっても、硫黄系の真っ白な温泉は湯の花もすごく、お布団にはいっているような気分になる。
そしてここから家族貸切露天風呂、さらには内風呂と攻める。すっかりこちらのお宿自体が福島の実家みたいな感じになっていて、なんにもいらないよう・・・って。何しろ部屋数10にお風呂が8か所だから・・・いつでも空いている。
さらに貸切の内風呂にも入り、すっかり体中に硫黄臭が付着する。草津とか乳頭温泉とかなど白い温泉はあちこちにあるが、こちらほど臭いはつかない。
それほど強烈で、源泉の湧出地は硫化水素も半端ないという。よって、そこから自然に流していく過程で硫化水素を分散させていくのが高湯のスタイルとか。
などと蘊蓄を傾けなくとも、こちらの温泉のすばらしさは入浴すればすべてわかるという感じである。
翌朝も当然山翠に入る・・・前日に比べると、温度も上がっていて、ほぼいつもの・・・ってところに戻っていた。
この時期に毎年いっているのは、紅葉をめがけてであるが、ほどほどいい感じであったはずの磐梯吾妻スカイラインが通行止めという悲運に恵まれたものの、お風呂周辺もなかなか・・・
さて、館内にあったこちらの右写真を見ると、どうもこれは男性のお風呂ではないと判明。むむ・・・と思っていたところ、朝の山翠の女性側には同行者以外誰もいないと聞き、すかさず同行者に撮ってもらったのがトップ写真。
むむ、これは貴重なものになったかも・・・って。
何度来ても「吾妻屋」の温泉は極上・・・である。
さて、料理やその他のポイントはいつものように別稿にて・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます