諸般の事情でアップが遅くなったが、フィギュア四大陸選手権の日本選手の強さには感動した。
読者の皆様には今更だが、備忘録的に記載させていただこう。まずは紀平選手だ。SPではトリプルアクセルの失敗で5位スタート。
だが、後付けで恐縮だが、それでも首位と5点差ということで、優勝する確率はかなり高いと思っていた。
というのは、今期の紀平選手の勝ちパターンはすべてフリーでの逆転優勝だし、失敗したというSPで決定的な差になっていない・・・つまりその他のコンテンツでは高く評価されているという証拠なわけで、勝率は高いと・・・
はたして、見事な逆転優勝とあいなったわけだが、ノーミスですばらしかった。
彼女には、個人的な印象だが水泳の池江選手と同じ女王オーラを感じる。なんというかオラオラ感はないのに、勝ってくれそうに思う・・・そしてその通りになる。
これぞまさしく女王オーラではと・・・もちろん素顔はなんとも可愛らしい、うら若き少女で、トレードマークになりつつある小さなガッツポーズもほほえましい。
この日の紀平選手には強さを感じた小生である。そして三位に入った三原選手についても触れておきたい。
ご案内の方も多いと思うが、平昌の前年、ケガで世界選手権を欠場した宮原選手の補欠に本郷選手が入り、実質樋口選手と三原選手で五輪の枠を争うことに。
2人がもうひとつ奮わず、五輪の枠が2になったことが、五輪の選考を混沌とさせた。宮原・樋口・三原に加え、坂本と出場権のない紀平が絡み、どうなったのかは周知のとおり。
また三原と坂本選手が同じところでの練習仲間というファクターもあり、この大会での三原選手に注目していた。
というのは、五輪の年から持ち味の切れ味のあるジャンプに精彩を欠き、今期のグランプリシリーズ前半でも、もうひとつだったからだ。
それが吹っ切れたのがグランプリシリーズの後半と全日本選手権だった。本来の切れ味が戻り、四大陸でもSPでの不振がかえって力が抜け、自然体での素晴らしい演技につながったように思った。
そして何より気持ち、いや魂を感じたのが宇野選手だ。脚のケガで大会を迎えたのは、平昌の羽生と同じ。
そして世界ランク2位という素晴らしい位置にいながら、常に日本では2番手、さらに主要な大会でもシルバーコレクターという・・・
いろんな思いがこもった、素晴らしい演技だったと感じた。演技終了と同時に崩れて立てなかったこのシーンを小生は忘れないだろう。
小生は日の丸を背負って・・・なんて言葉を吐きたくないし、おそらくは宇野選手もそんな意識はないと思う。
俺は俺だよ! 今ある俺の全力を見せます・・・そんな気持ちの強さが演技にみなぎっていたように・・・
もちろん宇野選手には、まずはケガを治してほしいところだが、これで世界選手権がグッと楽しみになってきた。
女子では坂本のリベンジにも期待だし、ロシアの新星たちと紀平のバトルも楽しみだ。そして男子も、羽生と宇野がどこまでやってくれるか・・・
今から楽しみだ・・・今更だが、三原ももう一度見たかったなあ・・・
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