ちょっと前にも紹介したNHKのカーリング解説の市川美余、今話題になっているが、今日の男子チームが予選敗退となった試合の解説で、号泣するというハプニングがあった。
いつものように、身振り手振りを交え、なんとも表情のある市川さんが解説していたが、今から思えば、この時点で少しウルウル来ていたのかも。
そしてその後、敗れた男子チームが気丈にインタビューに答える様子が放送された。この中で、スキップの両角が今後のことについて尋ねられると・・・
「女子だったら、もう4年と言いやすいかもしれない。僕たちのチームは、まだ話していないが、この後の4年、北京に向かって頑張るかどうか、決めないといけない。それをサポートしていただけるスポンサーの方々にお願いしないといけない」
と微妙なところを吐露していた。このチームもずいぶん環境面でも苦労していた様子。
このあたりは、五輪ともなると大フィーバーするものの、まだまだ日本の中では環境面でどうする・・・という部分が苦しいところである。
さて、ハプニングはこの直後に起きた。画面が切り替わり、テレビでは別の画面を流していたが、スタジオでは別モニターで男子選手らが座り込んで涙する姿が映っていた。
これを見た市川さんはこらえきれなくなった。とたんにテレビにアップで映る市川さんの号泣シーン。小生も思わずもらい泣きしてしまった。
ポロポロと流れ出る大粒の涙をぬぐいながら、口に手を当て、「ずっと私も(現役時代に)一緒に練習してきた…お兄さんたちですし…今までの苦労を思い出します…」と必死で言葉をつないだが・・・この時に思い出したのがこちら。
NHK五輪「美女解説者」が泣き崩れた、あの日 五輪の夢絶たれ…
そう、彼女は今回の代表スキップの藤沢五月とともに全日本選手権を連覇し、ソチ五輪の目の前まで来ていたのだ。
皮肉にも全日本選手権で四連覇しながら、代表選考会で敗れ涙を流したことは記憶に新しい。試合後に泣き崩れた姿が「美余の涙」と伝えられたほどマニアの間では有名だ。
彼女にとっては同じ軽井沢のリンクでともに鍛えた間柄、思いは誰より強いだろう。
スタジオはしばらくしんと静まり返り、その後、視聴者から届いたメッセージが読み上げられる中、彼女は何度もうなづきながら、涙を拭い続けていたが、最後に、女子チームに向け「女子には男子の思いを乗せて、がんばってほしいです」とエールを送った。
ヤラセでもなんでもない生中継中の号泣、改めて市川美余の無念の思いの深さと、五輪というもののめぐりあわせを感じてしまった。
さあ、いよいよ女子の準決勝への戦いが始まる。がんばれ、藤沢、負けるな吉田。
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