ようやく行けた・・・それが今日紹介する中華そば「麦萬」である。というのは、以前こちらの記事で紹介したお店だからである。
場所は富士見台の駅から2分くらいか。ただ細い路地の一角で、割とわかりにくいかも・・・。
何しろハードルの高いお店、ドキドキしながら入店する。カウンターのみの小さなお店だ。食券機を見ると、基本となる中華そばに若干のオプションという感じで、予想通りシンプルなメニュー構成だ。
こりゃあ、私語もうかつにできないガンコオヤジが・・・と思ったら、さにあらず、なんとも穏やかな感じの若い店主さんだ。
とりあえず基本の中華そばに、現金でどうぞというチャーシューちょいマシトッピングを付ける。待っている間、店内を見回すと、若い女性の一人客もいらしていて、その段階でこのお店が美味しいと確信する。
ほどなくして出てきたのがトップ写真のこれだ。チャーシューは二郎などの豚という感じでなく、金華ハムという佇まいで、これはこれでいい。
よく見ると、ネギとともに刻み玉葱が入っている。さて、まずはスープから行ってみよう。レンゲにとると、澄んだ色合いが美しい。
ズズッ・・・お、おお・・・これは美味しい。スッキリとしていて、それでいて物足りなくなく、絶妙の味わいだ。
だが、いわゆる鶏ガラの支那そばのスープとは違う。といって、最近よくある魚介系の香りがきいているものでもない・・・これは何だ。
あっ、それは後にしよう。続いて麺だ、この手のものだと細麺が定番だが・・・えっ、これって? と思うくらい太麺だ。平打ちで太いぞ・・・
平打ちのちぢれを伴うこちらの麺は、なかなか食べごたえがある。しかも、適度にもっちりしていて、これは美味しい麺だ。
ちちれがある関係で、スープの持ち上げもいい。いやはやこれは素晴らしい。スープも進むなあ・・・
チャーシューマシもきいているが、赤身が中心なので、豚力やくまくらのそれとはイメージがかなり違う。
さて、抜群の麺とスープに勢いがつき、普段はあまり飲まないスープだが・・・残しては失礼な気がしてきた。
そういえば、隣に座っていたお客さんもスープを飲み干していた。というより、義務感でなく飲みたくなるスープということで・・・
小生にとっては、スープを飲む中華そば屋さんということになってしまったぞ。
さて完食後、店主さんにお話をうかがった。そう、このスープって何? すると、かえってきた回答は、「昆布と煮干し、それに鰹節です」と。なるほど、獣の印象がなかったのは、わかったが、そういうことか。
いや、待てよ・・・煮干し臭もまったくしなかったぞ。ということは、クセをきれいに取るために、相当丁寧に仕込んだスープだろうと思われる。
お礼を言いながら、再訪を約した。ハードルは高いが、行く価値はある・・・麦萬はそんなお店であった。
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