ロコ・ソラーレの北京五輪銀メダルの熱気も冷めやらぬ時期だが、その裏で世界選手権が開催されている。
多くのにわかファンにとって、カーリングというとロコ・ソラーレしか思い浮かばなかったり、4年に一度しか思い出さない・・・てなものでは・・・と。
だが、ここ数年全日本では、4強と呼ばれるチームの熾烈な戦いが繰り広げられており、その中で紙一枚抜け出しているのがロコ・ソラーレという状況だ。
そんな中、今回の世界選手権は我らが(おいおい)中部電力が出場している。このブログの読者の皆さんには、すでにおなじみの方も多いかと。
このチーム、かつては藤澤五月や市川美余を擁し、全日本で4連覇したこともあるが、当時の名残を残しているのは松村千秋一人で、残りは新生メンバーだ。
世界選手権では、初戦のトルコ戦は延長までもつれ込みながら勝利。続くイタリア戦は、ビッグエンドを取りながら圧勝。
さらに日本時間で21日に行われたアメリカ戦でも、終盤逆転して三連勝を飾った。この大会は長丁場だが、本来四戦目に予定されていたスコットランド戦が不戦勝となったため、いい休養になる形。
アメリカ戦は中部電力ならではの勝ち方だった。2点ビハインドの第9エンド。もつれた形の展開になったが、スキップ北澤のスーパーショットが炸裂。
結果的に2点を取り、同点で最終エンドに。不利な先攻ながら、最後の二投とも見事なドローショットを投げ、相手のラストショットのミスを誘いスチールで勝ち抜いた。
この三投は、天才肌のスキップ北澤の面目躍如というべきもので、ファンとしては痺れてしまった。
また、今回の中部電力にとってはメンバー構成も含め、いろいろなトライアルにもなっているようだ。
前期までは、石郷岡・中嶋(スキップ)・松村・北澤という組み合わせだったが、今期から北澤をスキップにし、石郷岡・松村・中嶋・北澤(スキップ)とし、さらに混合ダブルスで松村不在のケースを考慮し、石郷岡をセカンドにし、リードに鈴木みのりを入れるという組み合わせもやっている。
題して「キタザワ2.0」なんて呼んでいるとか。
この大会では今のところ、その天才肌の北澤のショットが冴えていて、いい展開になっているようだが、まだまだ先は長く、強豪との戦いはこれからだ。
前回の中部電力は、四位に終わっているが、今回はメダルまで手を伸ばしたいところ。まだまだ国内での知名度は高くないが、この大会で、ロコだけじゃなかったんだと言わせたいところだ。
そういえば、この大会から今までのフリーガードルールがさらに改訂され、センターラインにかかる石は五投目まで移動させてはいけないルールになった。
ロコ・ソラーレの吉田由梨花得意のウィックショットが反則になった形で、またこれでビッグエンドの作りやすいスリリングな展開になったとも。
ともあれ、このまま頑張ってもらいたいところだ。進め北澤!
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