アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

米團治・花緑二人会

2010-07-06 06:28:53 | 落語
大阪の桂米團治といえは、かの人間国宝桂米朝の息子、かたや江戸の柳家花緑といえば、人間国宝の故柳家小さんの孫という東西のサラブレッドだ。

 この二人は小生のお気に入りの噺家でもある。ともにサラブレッドならではの上品な感じがするのと、形がきれいということがポイントである。
 その二人会が行われるとなれば行くしかない。ということで、なんとかチケットもゲットできたので、仕事もほどほどに出かけてきた。

 開口一番が終わり、まずは花緑が登場。マクラはいつものようにゆるゆると話しているが、今日の会は二人が二席ずつやるという。
 おお、では最初は軽めにくるのかな・・・と思ったら、花緑は「蜘蛛駕籠」を始めた。なんとなく最近花緑の「蜘蛛駕籠」をよく聞くような気が・・・

 とはいえ、さすがによく仕上がっていて、なかなか楽しく聞かせていただいた。さすがにツボは外さない感じである。
 さて、米團治の登場だ。例によって歩く姿勢もよく、なんともきれいで上品な佇まいがいい。また、米團治は声がいいんだよな・・・

 と思っていたら、「稽古屋」を始めた。おお、これは米團治が小米朝時代に銀座でやったのを一度聞いたことがあったが・・・
 むむ、むむむ・・・さすがに上手い。踊りもきれいだし、歌も抜群に上手い。感服しながら楽しませてもらった。

 さて中入りをはさみ、再び花緑が登場・・・とと、おお、なんとムーンウォークで登場だ(笑)前半で米團治が言っていたがまさかほんとにやるとは・・・(汗)
 しかし、さすがにこれで疲れたのか噺の方はこれまた軽めの「初天神」であった。もちろんレベルは高いのだが、ネタ的にはやや物足りなかった。

 そしてトリには再び米團治が登場。見台が出たので上方っぽい噺かなと思ったが、「くしゃみ講釈」だった。
 もちろん江戸でもあるネタだが、これがまた抜群に面白い・・・こういうネタは上方のほうが面白いと思う。そして、なにより米團治の講釈も上手い。さすがである。

 うーん、さすが米團治、やはり小生好きだわ・・・と再認識した。聞くとこの二人の会は初めてという。そして二人とも、またやりたいと・・・
 こういう会なら大歓迎である。ぜひ第二回を期待したいところだ。今回は小生一人で出かけたが、次回はぜひこのよさをセリーヌやCOACH、そしてユニクロにも・・・って、いつものことかよ(汗)
 
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2 コメント

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「形がきれい」という基準 (shima)
2010-07-06 08:38:10
先日、建築家の方と話していたら、「外見が美しい家は、間違いない」とのこと。欠陥住宅は「見た目がどこかへん」なのだそうです。
噺家さんの「形がきれい」という基準も、中身に通じるのでしょうね。
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そうですね ()
2010-07-06 18:05:55
この二人はいい意味で、育ちのよさというかDNAを感じます。

上品さが残った立ち居ぶるまいがいいんです。
返信する

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