アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

王楽真打披露大独演会その二

2010-04-28 06:23:10 | 落語
三遊亭王楽の真打披露といえぱ、昨年10月以来、各地で行われている。そんな中、実質ラストという感じでよみうりホールでの会が催された。


 この会がなんともゴージャスなもので、開口一番が好楽、つるという渋いところで暖めていただいた後、たい平が「粗忽長屋」で続く。
 この噺はかの小さんがよく寄席で掛けていたが・・・たい平はサゲを変えていた。予定されたサゲで終わんないぞ、と思っていたが、個人的にはたい平のくどさが出てしまったように思った。

 そして、小生大のお気に入りの市馬だ。何をやるかと思ったら「片棒」だった。おっ、弔い関係が続いている。なんてことは関係なく、いつもの市馬のペース。
 安心して聞いていられるし、歌が入るのもお約束。場内の反応もよく、見事にサゲた。さすが市馬である。というところで中入り。

 中入り後、新真打披露口上。司会はたい平、好楽の口上に続き、談春がこの後のリレー落語のネタを「子別れ」と告知。しかも王楽はネタおろしという(汗)
 そして市馬は、挨拶もそこそこに相撲甚句でお祝いを・・・しかし、これが内容も泣かせるもので、場内からやんやの拍手。

 さあて、談春の登場だ。例によって緻密な芸で、さすがにこなれた仕上がりにしてある。というところで、お目当て王楽の登場。
 ネタおろしの出来やいかに・・・おっ、けっこういい。この日に向け、かなり稽古してきているのが伺えるぞ。談春のどっしりした感じとは異なるが、らしさがある。

 クライマックスとなる子供との出会いのシーンは、いつもながら涙が出てきた。小生、個人的にはこの噺が好きで、実際に演じていたので思い入れがある。
 よって、毎回やっている気分にもなるし、涙腺も弱くなるんだが・・・いやいやなかなかどうしていい出来だと感じた

 もちろん場内も大変な拍手とともに終わったが、改めて、王楽に対して落語界が期待しているものを感じた。これからも王楽は応援していきたいなと。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« つけ麺あまのや | トップ | 雨の水曜日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事