アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

なかの芸能小劇場で菊之丞

2017-12-12 07:00:01 | 落語

中野ブロードウェイ近くのなかの芸能小劇場で開催される「らくご長屋」シリーズ。前回は兼好の朝10時からの会だったが、今回はごひいき菊之丞だ。

 

 今回は開演が12:15ということで、早めにお昼を食べてから会場に入る。今回も10時からの会が終わったところで、出てきたのが・・・

 おっ、なんと文菊ではないか。兄弟弟子で同じ日に出るとは・・・なんて思いつつ、開演。まずは開口一番・・・

 

 これが菊之丞の一番弟子のまめ菊さんという。初めて見るが健康的な感じの女流の前座さんだ。始めたのが「子ほめ」だった。

 スタートして、おっ・・・と思った。声がよくて口調ができている。うーむ、これはおそらく落研出身だろうなあと。

 

 ただ、さすがに単調さは否定できず、お昼を食べた直後で一瞬意識を失ってしまった。でも、元気な感じがいいし、これからの成長に期待したいところだ。

 さて、続いて菊之丞の登場だ。一席目・・・まったりとしたマクラから始めたのが「たいこ腹」だった。

  

 基本的に落語の中で出てくる幇間ネタはけっこう幇間にとっては酷いものが多いが、このネタは酷いながらも笑いも取りやすいのでよく聞く。

 といいつつ、菊之丞のそれは初めてかも。そもそも幇間などの演出では菊之丞のハマリ役・・・と思いつつ、うん? と。

 

 この日の「たいこ腹」は菊之丞としてはややくどい演出になっており、いささか冗長に感じた。もちろん、こちらの睡魔とかのかげんもありそうだが・・・

 とはいえ、切れ味はさすがで、まずまず楽しませていただいたところで、中入り。そして再開で再び菊之丞だ。

 

 今度は・・・おっ、これは・・・この季節の定番「二番煎じ」だ。市馬のこれを何度も冬場に聞いているが・・・

 むむ、これまたいいなあ。歌や都都逸の節廻しもよく、寒空が伝わってくるぞ。これこそ、菊之丞の真骨頂だ。

 

 特にサゲに至る役人の演出がよく、ストーリーはわかっちゃいるけど、それでもなお笑わされてしまった

 すっかり楽しませていただき帰路についたが、反省点がひとつ。朝10時からの会はいいが、この12:15からの会は睡魔との戦いになる。

 

 その点気を付けていきたいと・・・ってまめ菊さんごめんなさい。 

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