高野山はかなり急峻な山岳地帯の上に平坦な土地があり、そこに金剛峯寺を中心として末寺が多数存在している。
大阪を起点としてもそれなりに時間がかかるので、いきおい観光についてもポイントを絞っていくことが必要なケースも多い様子。
絶対必見というのが壇上伽藍と金剛峯寺それに奥の院で、それに続いていくつか挙げられている。奥の院は時間がかかることはわかっていたので、二日目に回し、初日にもう少しと思いながら立ち寄ったのが「金剛三昧院」だ。
最初は名物のシャクナゲが見ごろという看板を見つけたことで行ったのだが、途中で道を尋ねた地元の方によれば、「多宝塔を見に行かれるんですよね」と。
えっ・・・そうなの・・・と思い入ったところ、くだんのシャクナゲは見事だったが、それ以上に素晴らしかったのが多宝塔だ。
解説によれば、この塔は1223年に建立されたもので、高野山では一番古い建築だという。なんと皆さんも歴史で習ったかの承久の変の翌年だ、つまり鎌倉時代のことである。ってか、約800年前の建築だ。もちろん国宝なのだが、さわれちゃうくらいの環境である。
さて、そろそろ本日の宿泊先の「福智院」に向かおう。高野山には数々の宿坊があるが、その中でも温泉があることと規模が最大級ということで選んだ。
宿坊に泊まるのは当然初めてだが、鍵のかからない部屋でトイレも共同という昔ながらのシステムだが、特筆すべきは外国人の多いこと。
宿坊らしく翌朝6時から開催された勤行に参加したが、住職の言うにはこの日の宿泊者は日本人30名に対し、外国人が80名以上と。それも中国や韓国でなく、欧米系の方が多い様子。
お宿の方に聞いたらやはり世界遺産になってから急増した様子。といいつつ、お寺としての機能もあり、勤行には大変な数の外国人の方がいらしていた。
お庭や調度品もすばらしかったが、食事は精進料理だし、お部屋も畳のお部屋、外国の方にはけっこう厳しいところもあったかと。
温泉は普通の浴場、露天風呂、サウナとさらに別に炭酸泉もあり、決して広くはないが、タイミングを見て犬神家もやれたぞ。
笑ってしまたのがお酒のオーダー。ビールはビールだが、お酒は「般若湯」と書いてあった(苦笑)
そこまでやるなら、ビールは麦般若湯とかにすればいいのに・・・って。ちなみに少しお酒は高かったがお宿の基本料金はそれほどでもなく、まずまず満足かなと。
さて、朝6時から勤行、そして7時から食事をしたため、お宿を出たのは8時前だった・・・さあ、ここから二日目のハイライト、奥の院観光だ。
というところで、次号に続く。
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