アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

あまりに中身のない芝居

2016-05-29 16:34:26 | つれづれ
オバマ大統領の広島訪問などで、たっぷりと成果をアピールしたどこかの国の首相はいよいよ、猿芝居の仕上げで消費税引き上げの再延期を決めたようだ。

 これに対して、G7各国の冷ややかな報道記事が目に留まる。まずはこちらを・・・
 伊勢志摩サミット:「リーマン級」に批判相次ぐ

 まずは英国のフィナンシャル・タイムズ(FT)は「世界経済が着実に成長する中、安倍氏が説得力のない(リーマン・ショックが起きた)2008年との比較を持ち出したのは、安倍氏の増税延期計画を意味している」と指摘した。
 キャメロン首相が反論したことはすでに流れている。ちなみに、ゴールデンウィークに英国に行き、EU残留についてどこかの国の首相が訴えたとき、キャメロン首相から「アベノミクスで失敗しているような国に言われる筋合いはない」と一蹴されたが、このことは日本のマスコミではほぼ黙殺されている。

 英BBCは27日付のコラムで「安倍氏はG7首脳を納得させられなかった。今度は(日本の)有権者が安倍氏に賛同するか見守ろう」と結んだという。
 間違いなく、日本の有権者は賛同するだろう。すでに民進党などが提出している消費税上げ延期と内容は同じでも、マスコミが推奨するのは与党なのだから。

 仏ルモンド紙は首相が、リーマン・ショックのような事態が起こらない限り消費税増税に踏み切ると繰り返し述べてきたことを説明し、「自国経済への不安を国民に訴える手段にG7を利用した」との専門家の分析を紹介した。
 このことは一部マスコミも言っているが、批判的な取り扱いではない。

 米経済メディアCNBCは「増税延期計画の一環」「あまりに芝居がかっている」などとする市場関係者らのコメントを伝えたという。
 これが、世界の見方だ。にもかかわらず、内容をベタに論評せずに流すだけのマスコミ・・・例によって論点がぼけまくりの選挙になるのは当然だ。

 すでにアベノミクスが失敗しているというのがG7他国の評価。現状G7の中で一番状況が悪いのは日本なわけで、それを世界のせいにするのはこじつけでしかありえない。
 あくまでアベノミクスは成功していて、経済が苦戦しているのは世界のせい、だから消費税引き上げを再延期しますという論理に、どのくらいの国民が納得するのか。

 と思いながら、それでもこの国民は、民進党よりはマシとか、共産党はダメとかいう理屈で与党を選ぶんだろうなあ・・・
 それで、東京五輪の前にはすでに憲法は改訂されていて、徴兵制の検討に入っている・・・なんてことになりそうな。なにしろ報道の自由度ランキングが72位の国だからなあ。

 あくまでしつこく言うと、小生は与党を批判したり野党を支持したいというのではない。マスコミに頑張ってほしいのだ。どこかの国の総務大臣が現在法的に告発されている事実くらいはちゃんと報道しようって




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