美味くて気持ちいいタンタンメン

このところ、グルメネタもすっかりごぶさたしてしまった・・・とばかりにお気に入りのラーメン屋さんをまたひとつご紹介しよう。

　西武新宿線の鷺ノ宮駅のすぐ近くにある店で、「らーめん一兆」という。とあることから、この店を知り、平日はともかく、休日の昼など、わざわざ足を伸ばして食べに行く。
　となれば、読者の皆さんはそれほど美味いのか、はたまた美人の店員さんがいるのかと思われるかも知れない。

　だがこのお店、女店員さんはいない(笑)、となれば、絶品の味なのか。ここのラーメンは確かに美味しいが、前に書いた平太周という店と比べてどうかといえば微妙だ。
　では、それを乗り越えて、なぜ休日に足を伸ばして行くのか。それは、この店の美味しさとセットで醸し出される気持ちのよさがついてくるからである。

　この店のイチオシはタンタンメンだが、小生はここの白とんこつラーメンも好きだ。油の量や麺の固さなど個別のリクエストにキメ細かく応えてくれる。
　それは序の口、この店の気持ちよさは、まず、入り口のドアから始まる。お手数ですが、手動ですなどと書いてあるドアを開けると気持ちのよい挨拶が聞こえてくる。

　この声が、元気だが自然なのが好きだ。よく、大きな声であいさつするが、無理して声出している店が多い中、気持ちいい声なのだ。
　次に、注文に対していろいろなお好みを確認してくれる。これも、気持ちいい。で、その結果の品物が出てくるまでの時間が短い。

　いや、冷静に考えると、普通なのかも知れないが、動作がキビキビしているせいか、早く感じるのだ。しかもその上で、美味いというとどめがある。
　いつも、食べ終わって出てくるときまで、さわやかな気分になれる店なのである。物は器で食わせるというが、この店の場合は、環境で食わせるとも言える。

　近くにお出かけの際は一度行ってみることをお勧めする。「らーめん一兆」なかなかおいしく、それよりも気持ちよくしてくれる店である。