世界の中の日本 5/23のテレビニュースで感じたこと

日頃ボーッとニュースを見ていることの多い小生、その中で5/23のニュースで気になったことを記したい。

 

　直前、広島サミットのどうでもいい画像をさんざん見せられ、なんとはなしに多くの国民が、やっぱり日本ってすげえじゃんとか、岸田さんよくやってるじゃんなんて思っていそうなタイミングであるが・・・

　まず「おはよう日本」では福岡の魚市場で高級魚が海外に流れていくというのをやっていた。

 

　トーンとしては、市場で高級魚のせりをやっている多くが海外の仲買人で、高い値をつけるので海外に行ってしまう。このままでは日本で食べられなくなってしまうかも・・・というネガティブなトーンだった。

　つっこんではいなかったが、これを見た少なくない日本人が、中国・韓国けしからんと思ったのでは・・・と。

 

　もちろん、ニュースとしてはあくまで事実を伝えているわけだが、なぜそうなっているかを考えてほしいものだと。

　最近のニュースやSNSなどで、アメリカの食事がバカ高いなんてやっている。ひねくれものの小生、こうしたニュースから多くの日本人が「日本は物価が安くていい国だ」と思ってないか・・・

 

　海外は大変ね・・・なんて・・・ちょっと待て。売れない価格で商売ができるわけかない。そう、海外はそれに見合って所得も上がっているのだ。

　この30年間、日本は平均所得では下がっている。日本人は世界中が不況だから・・・と思っているかも知れないが、こんな国は先進国では日本だけだ。

 

　そしてもうひとつ、「キャッチ! 世界のトップニュース」にて・・・インドで女子のサッカーの話題があったのだが、その前振りに「インドのジェンダーギャップは135位と低い」と。

　えっ・・・ちょっと待て、同じ2021年の統計で、日本は120位と韓国や中国より低く、さらにはタイ・インドネシア・ベトナムよりも・・・

 

　インドのニュースはともかく、この前振りは必要なの? ひょっとして、日本はインドと比べると、いい国だよね・・・って、強調したいわけって。

　重ねて言う。小生はひねくれ者と承知の上で・・・テレビなどで、日本ってすごい国、いい国っていう礼賛番組が多いが、そうなの? って。

 

　コロナ禍で海外の多くがステイホーム策に所得補償していた中、日本はわずかな給付金。これに対し、小生の周囲では「日本が支払えないのに、海外の国が支払えるわけはない」という人が多かった。つまり、所得補償はガセだと。

　病ここに至れり・・・この国に未来はなさそうだ。