さて、うなぎ湯の宿「琢秀」は温泉がなかなか素晴らしいのだが、素晴らしいのは温泉だけではなく、料理等もまた抜群だった。
人力車が置いてあるエントランスを入ると、スムーズにロビーに通され、サッと出てきたのが、玉コンとお茶。玉コンといえば山形の名物だが、この場所は山形との県境に近く、天気予報も山形のものを見るという。
そしてお茶だが・・・うん、これってスープ? と思ったら名物のごぼう茶という。
そしてお楽しみの夕食であるが、事前の予約のときに聞かれたのが、お部屋と料理の組み合わせだ。お部屋は上中下、料理は松竹梅とあり、それを組み合わせられるという。
今回は部屋は下、料理は松にした。ちなみに下といっても、トイレもついているし、部屋も狭くない。
料理は食事処の個室、前菜からスタートした。甘いもの、塩気のもの、バラエティに富んでいる。
ほどなくして、仙台港直送を謳うお造りが・・・この日は貝も入ったものだが、これがもう抜群に美味しい。
続いてお肉に火をつけたので、えっ・・・もう? と思ったが・・・ともあれ、いただこう。仙台牛A5ランクのものという。実はこれが食べたくて松にしたのだが。
これを塩とわさびでいただく・・・くうーっこの脂がたまらん。それにしても料理の最初の方でこんなものを食べてしまっては後が・・・と心配になった。
だが、それは杞憂だった。その後天ぷらが出てきた。さらに続いて出てきたのがズワイガニだ。正直なところ大きな期待はしていなかったのだが・・・
越前ガニとはいかないものの、身の詰まり方といい、味わいといい、なかなかのハイレベルだった。しかもけっこうサイズも大きい。
大きいといえば、料理全体に一品が大きめに感じた。味はもちろんいいので、文句はないが、かなりお腹にたまってくるぞ。
こうした料理には日本酒かなと思い、赤ワインの後に日本酒の利き酒セットを東北六県の各県の名酒でいただく。
そうしているうちに、今度はアワビの料理とふかひれの茶碗蒸しが・・・くわっ、ステーキが最初の方に出てきたときはどうかと思っていたが、豪華で美味しい料理が次から次へと出てくるので、何の心配もなかった。
鍋や名物料理の生姜餅など、これはすごい・・・デザートや炊き込みご飯までいただいき、とても恒例の食後入浴は無理だった。
そして翌朝の食事だが、ご飯が三杯食べられるというふれこみだったが、ご覧の通り。メインのおかずのほかに、小鍋に入った味噌汁や豚肉の生姜焼きも。
さらに最近では見かけなくなったような大きな納豆や海苔もついていた。こりゃあ確かにご飯が三杯食べられるわ・・・さすがに食べなかったが(汗)
しかも鯖の塩焼きも焼きたてを持ってきてくれるし、至れり尽くせりで大満足だった。まさに琢秀は食べるお宿といっても過言ではない感じだ。
そして、この内容で宿泊料金が2万円程度というのは割安に感じた。料理を竹や梅にすれば格安にもなる。
ちなみにその差は、お肉の差とお造りの差、そしてズワイガニが付くかどうかが差だという。一番人気が竹だという。
これだとズワイガニが付き、お肉も和牛と牛タンが出るらしい。なるほど、次回は竹でもいいかと・・・
いっそのこと梅でも何の問題がない。ズワイガニが出ないところが大きな差のようだが、ボリュームは十分だろう。
これはもう季節を変えてぜひ再訪したいところである。仙台から車を借りて観光しながら行っても十分だし、古川からならさらに近い。
これは三鷹市在住のFC東京サポには絶対に内緒にしなくては・・・(汗)
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