桜田温泉は、温泉が抜群なのだが、その本当の魅力はすべてにわたり行き届いていることだろう。
まずお部屋は10室しかなく、敷地の割にゆったりしている。チェックインの時には豊富なカラーのタオルをチョイスできるようになっていて、お風呂でも自分のタオルが容易に区別できる。
そのお部屋だが、今回の部屋は二階で眺めもよく、ウッドの床はさわやかだったし、木を削って作った椅子はご主人の手作りという。
アメニティなどもシンプルながらおしゃれで、またかゆいところに手が届いていて、心憎い。
こうしたオシャレな感じは食事にも共通していて、若い女性でも一発で気に入りそうな・・・そこの彼女、一緒に温泉しない? と言いたくなる(←極めて不適切)
建物は、伊豆ではおなじみのなまこ壁をモチーフとしつつ、室内はおしゃれ・・・という空気感がとてもお気に入りである。
目の前の田んぼには合鴨が飼われていて、文字通り合鴨農法のお米をお宿で提供してくれる。また、このお米を購入することもでき、今回は自宅用に購入した。
さて食事だが、海の幸を基本としていて、あまりお肉お肉したものはないが、地元の川海苔を練りこんださつま揚げなど、一品一品がおしゃれで美味しい。
給仕については女将・若女将・若旦那が入れ替わり立ち替わりサービスしてくれたが、料理の説明もスマートだし、質だけでなく量もしっかりしている。
お刺身も4種出るし、途中の魚の焼き物などにつづいて、メインには二人で一匹のキンメの姿煮が出てくる。
仕上げのデザートの頃はお腹いっぱいだ。
今回はワインソムリエの若女将にお願いして、2月23日に絞った限定の日本酒を取り置きしてもらった。
さらに追加でワインも・・・若女将にモデルになってもらいながら・・・(汗) ちなみに若女将と若旦那は今風のスマートなタイプで、この二人が料理やアメニティなどをプロデュースしている様子。
そんな話を女将にしたところ、「若女将がよくやってくれている」とうれしそうに話していたし、ご主人も女将も若女将が本当にお気に入りの様子だった。
結果として、普段は新しいことに対しては腰の重いご主人も若女将に言われるとも素直に動くという・・・うーむ、なかなかわかりやすい(汗)
部屋数も少ないので実質家族経営だが、ご家族の空気の良さがこのお宿全体を包んでいるような・・・
この内容で基本料金は2万円というのは、大丸温泉や山あいの宿 うえだと同水準。内容に照らせば、かなりお安く感じてしまうと思う。
偶然かもしれないが、この二つのお宿、そして貝掛温泉と合わせた4軒の価格帯は同じ水準で、結果として小生お気に入りの四天王的な存在となっている。
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