日本の道路事情はなかなかシビアだ。道幅も狭いところが多いし、入り組んだところも多い。だが、何より駐車場事情がつらい。
以前、友人がアメリカに勤務していたことがあり、現地で会ったことがあったが、アメリカのショッピングセンターの駐車場では切り返しやバックが不要と言っていた。
まっすぐ入って、まっすぐ抜けられるスペースがあるというのだ。日本の実情からすると、およそ信じられない感じだが・・・
日本の場合は、駐車スペースが車選びを左右するケースが少なくない。小生の家も、スペース的にはEクラスが入るのだが、接している道路の幅の問題もあり、けっこう厳しい。
さらに駐車場の入口の角に電柱があり、片側からしか入れられないし、出られない。一通も絡むため、電柱側の目的地に行くためには、歩くと10mのところを、ものすごく大回りして500mくらい回ることになる。
そんな中、散歩したりしていると芸術的な駐車をしているところによく出くわす。どうやって入れたんだろうと思うようなところも少なくない。
さて、先日とあるところで思うことがあった。左の写真の駐車場は家の前のスペースだ。全長に制約があるため、シエンタにお乗りになっているようだ。
その近くで見たものはこちら・・・赤いセダンだ。こちらもなかなか限定的なスペースに合うクルマにしている様子。
だが・・・このクルマ・・・ホンダのようだが、GRACEって知らないんだが。だが、それは小生の無知だった。
こちらは5ナンバーのハイブリッドセダンという今時は珍しいパッケージで、その希少性から人気が根強いモデルという。
駐車場が車を決める・・・だが、逆にセダンがどんどんなくなっている国内メーカーにあって、かつ5ナンバーという車がここまでなくなっていいのかって。
側面衝突の安全性の観点はわかるが、駐車場事情からコンパクトカーしか選べなくなっている人も多いと思われる。
車好きとしてはちょっと寂しく感じたシーンであった。ちなみに今上陛下は、20年前のホンダインテグラにお乗りという。まさにこのGRACEはインテグラの後継的な車になるようだ。
陛下自ら運転される車が、今なお5ナンバーというのが興味深い。もちろん公道は走らないと思うが、長く大切に乗られているとのことで、陛下のお人柄もうかがえる。
この駐車場のGRACEも長く乗ってほしいものだ・・・と(←余計なお世話)
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