席亭さんとご縁をいただき、毎回出かけている二ツ目の勉強会「いとこの会」も今回で30回となることを記念し、メンバー6人が全員出演する会が2月24日に開催された。
席亭さんの心意気に感心し、できる限りの応援を・・・と席亭さん推しを表明している小生としては、今回は会場が深川江戸資料館と大きなものになるため、いつもより多く動員をかけた。
といいつつ、出演者さんたちもたくさんチケットをさばいた模様で、定例会では30名行くか行かないかのところ約190名のお客様が詰めかけていた。
これなら成功間違いなしだな・・・と思いつつ、まずは全員のご挨拶から始まった。この会は小さんの孫弟子の会ということで「いとこ」なのだが、今回は小さんのネタを各自がトリビュートするという企画になっていた。
さすがに6人ともなると時間も気になるのだが・・・ちなみに全員が先代小さんには間に合っていないという。
まずは開口一番、市弥の登場。全員事前にネタ出ししていて、始めたのは「強情灸」だった。シンプルなネタだが、だけに基本どおりやってほしいところ・・・
このところ、やや迷い? みたいなものが感じられるが・・・と、思いきや、さすがにこの日の出来はストレートで悪くなかった。
サゲはオリジナル? なのか、少なくとも古典のそれとは違っていたようだが・・・続いて緑君の登場、ネタは「長屋の花見」だった。
マクラがちょっとまったりとした感じなのが少し気になったが、できとしては悪くはなかったかな・・・と。ただ、失礼ながら強烈な印象はなかった。
続いて出てきたのが小辰。ネタは「馬の田楽」だ。小辰らしい消化のしかたをしていたが、噺の展開上しかたないものの、ゆったりと進んだのがらしくなかったかも。
毎回思うのだが、この噺って結局この後馬はどうなってしまうのだろうかが気になってしかたがない。
続けて花いちが登場、ネタは「へっつい幽霊」だ。新作もやる花いち、小生の口に合わない部分もあるんだが・・・
失礼ながら、予想を超えたくすぐりの数々にすっかりやられてしまった。へっつい幽霊でこんなに笑ってしまったのは久しぶりかも。
ここで中入り。再開後に出てきたのが八ゑ馬、ネタは上方版の「長短」だ。八ゑ馬によると、噺家を志すきっかけとなったネタだという。
これが当日の話題や携帯の着信もくすぐりにして大爆笑。八ゑ馬やるなあ・・・
そしてトリは小んぶの「らくだ」だ。100キロを超える巨漢の小んぶにはピッタリのネタだが・・・
この日に合わせてよく稽古してきていることがうかがえる素晴らしい出来上がりであった。久しぶりにいいらくだを聞いたぞ。
いやいや、これはいい会になったぞ。6人の熱演にも拍手だし、この会を運営してくれた席亭さんはじめスタッフの皆さんにも大拍手だ。
これからもわれわれ落語仲間で応援していきたいなあと。
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