右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

忘れていた本を読みつつ

2013-10-31 14:13:08 | 読書
ホルモン治療の副作用によるところの物忘れなのか、
はたまた、年齢を重ねることからボケなのか、
「予約されていた図書が届きました」の
覚えのないお知らせメールが届く

取りに行ってみると、
『この本、予約したかしら?』と思いを巡らせるものの、
まったく思い浮かばない・・・
好きなブロガーさんが書かれていたのか、
読んだ本の中に紹介されていたのか。

【身ぎれいな 終いじたく】 天沼寿子著
66歳で胆管がんの手術を受けたが、
その一年後再発。
「抗がん剤治療を受けず」、
その3年後の2012年10月逝去。

きっと、一人暮らしで、
どのように最後を迎えるのか、
自分の状況を考え併せて、
借りようとしていたのだろうかと、
すっかり頭に残っていない自分が、
少々心配。

カントリーアンティークの先駆者であった筆者の語りは、
さらりと綴られ、
アンティーク・グッズの写真は
ほんのりと暖かで、居心地の良い空間を見せてくれる。

お母さんの病気の経緯だったからか、
落ち着いた年齢であったからか、
一人暮らしであったからか、
いろいろな経験を過ごしてきたことからか・・・
私が判断できる術もないが、
淡々とした記述は、
まるで自分自身のことではなく、
ときには事務的にも、他ごとのようにも感じられる。

あとがきに書かれている箇所。

     
“急展開”が意外に早く来てしまって、正直とまどっています。
いくつかの仕事をキャンセルせざるを得なくなってしまい、
申し訳なく思うと同時に、とても悔しい思いです。

仕事以外の雑事は大体解決したので、
後顧の憂いはないけれど、
いかんせん死ぬのにも体力がいるということを、いま知りました。
痛みというより、だるさとの闘いといったらいいのでしょうか。
静かに死ねないものか、とも思います。

「スパーンと死ねたら、いいわね~」
そう思えるということは、まだ死ねないのかもしれませんが……。
いずれ、お先に。

2012年10月4日
緩和ケア科の病室より、感謝を込めて
天沼寿子


     

その10月に彼女は亡くなっているのだが、
死の間際までしっかりとした想いを持って、逝かれたのか?
と、不思議に思っていた。

亡くなられたブロガーさんのなかにも、
綴れる限り、記事を更新されている方もいる。
その想いは様々だろうが、
先を望んでの前向きな姿勢が見える。
その気持ちを思い知ることはできないが・・・

凛と生きぬけた方たち。
彼女たちのように、こうべをしゃんと上げて
私も過ごさねばと。

しかし、
「のど元過ぎれば」で
すっかりだらけてしまっているアタシ


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