右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

意味のある偶然の一致

2013-06-12 18:35:09 | 覚えておきたいこと
私が図書室でこの本を手に取ったことも
意味のある偶然なのかもしれないなぁ~と
思ったので、書き留めることに・・・

柳田邦男【「死の医学」への日記】の中に
書かれていた「シンクロニシティ」

「シンクロニシティ」とは?
多くの人が一度や二度は経験したに違いない不思議なことがある。
同じような二つ(時には三つ)の出来事が同時に起こることを
心理学者ユングは「シンクロニシティ」と、名付けた。
このような出来事を「意味ある偶然の一致」ととらえる。
日本では、「共時性」と訳されている。

そういうユングの発想を象徴的に示すのは、
コンステレーション(星座)という見方であると、
柳田氏は書いている。

       
天にきらめく無数の星は、
ただ見ているだけでは何の意味も持たないが、
古代人はいくつかの星をつないで、
ふたご座やオリオン座や獅子座などを描いて、
物語を創り、一つ一つの星に意味を持たせた。
ユングは、それと同じように、
人間が人生において出会う様々な出来事を、
それぞれに意味あることとしてつなぎ合わせ、
その人なりの物語を創るという方法で
精神的に葛藤を起こしている人の心のなかを整理して治療に役立てた。
それゆえに、
「偶然に一致」という形で同時に起こったふたつの出来事も、
人生という星座のなかに「意味ある」こととして、
きちんと位置づけられるのだ。

死という過酷な試練をどう受容するかという問題を考えるとき、
私はまさにコンステレーションというものの
見方が必要だと考える。
       

必ずしも、同時に起こらなかった出来事でも、
それぞれに意味のある出来事だと受け止めることができれば、
自ずと心が落ち着いていくのかもしれない。

そして、そこから次に行くべき道を
見つけられればと思う。


ここ数年来見ていなかった藤の花。
小さいときにさしてもらった藤のかんざし思い出すなぁ



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2 コメント

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Unknown (blue)
2013-06-13 19:55:23
うーん、katyさんについていけないー。
私の脳には限界だー。
でも、妹に「B型は苦手なことは飛ばして読む」と言われたので、まじめに読んでみましたよ^-^

死に直面したことも、いろいろな出来事をつなぎ合わせる作業をすることで、偶然の一致ではなく意味のある一致であったと物語にすることが出来たら、心を落ち着かせて死と向き合うことが出来る・・と理解しましたが、どうでしょう。

私自身は、死に落ち着いて向かい合えるようになってますが、ここに至るまでの心の変遷みたいなものをじっくり考えたことは無かった。もしかすると、知らず知らず、そんな作業をしていたのかもしれない。ほんとうに、いろんなことを考え、ここに至ってるから。

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blueさん、こんにちは (Katy)
2013-06-14 15:56:09
私もblueさんと同じ様に理解していますが、
ほんとのところ、半分わかったような半分首かしげ。
自分自身の経験の中での出来事を思い起こして、
折り合いをつけている感じかなぁ~

乳がん告知数年前に、乳がんで友人を失くしました。
趣味で知り合った人でしたが、気があって、
同じ年だったしね。
今思うと、初発だったのでしょうね。
「どうして、私が…」と、病床で静かに涙を流していたことを思いだすと、とてもつらいですね。

乳腺病棟で一緒だった方は、宗教で心が救われていたのでしょうか、死ということを受け入れていたように
私には見えましたね。穏やかな気持ちだったのかと。

自分がその状況に至ったときに、どのような気持ちに
なるかわかりませんが、二人を見送ることになったのは、私にとっては「意味ある」サインでしたね。

その時々で、気持ちは揺れ動きますが、芯ができてきつつあるような気がします。
きっと、blueさんもそうなんでしょうね
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