こんばんは。歪みの国のアリスについて、思ったことを書きます。
シロウサギの存在はなんなのかを、チェシャ猫とアリス母に対する仕打ちから考えました。そしてシロウサギ探しの旅とはなんであったのかを、あれこれ考えましただ。
ネタバレありです。そのうえ、大したことは書いてません……。
以下、白文字で書きますので、マウスで反転させてお読みくださいませ。
チェシャ猫とアリス母の共通点がひとつあります。
二人とも、最後は「胴体が滅多刺しにされて首だけ」になってます。
胴体を刺したのは、シロウサギです。
そして、逆の点があります。
シロウサギについて逆のことをアリスに言うのです。
母は、「シロウサギなんかいない」と言って、その存在を否定し、不思議の国の扉を閉ざします。
チェシャ猫は、「さあアリス、シロウサギを探しに行こう」と言い、存在しなくなったシロウサギを探させるために、不思議の国の扉を開きます。
シロウサギはというと、ゲームではすでに正気を失っています。アリスを殺そうとする母を滅多刺しにします。アリスの命を守ろうとするチェシャ猫を滅多刺しにします。どちらの存在も排除しようとします。
シロウサギにとってアリス母とは「大切なアリスの命を奪う存在」。また、チェシャ猫とは「アリスの全てを手に入れることを邪魔しようとする存在」。シロウサギにとって、自分からアリスを奪うものは、排除べき存在のようです。
正気のシロウサギとは、どんな存在なのか。幼いアリスとのやりとり、そして狂ってもなおアリスを愛することから考えて、「アリスの人間性を守る存在」であるようです。突き詰めると、アリスの人間性が、アリスの命よりも大切のようです。
シロウサギは、アリスが作り出したものの一つです。
とすると、シロウサギとは、「アリスの人間性」なのではないでしょうか。
アリス母の言葉と、チェシャ猫の言葉について、「シロウサギ=アリスの人間性」に置き換えると、
母は「アリスに人間性はない」と言って、幼いアリスに辛く当りました。
チェシャ猫は「無くなったアリスの人間性を探しに行こう」といい、彼女の内面(不思議の国)へと導きました。
こんなふうに考えられるのではないでしょうか。
シロウサギ探しの旅、とは、つまり「自分探しの旅」であったのではないかと。
こんばんは。
御絵描き刑事VANにてノソノソと描き進めておりました。
歪みの国のアリス絵です。子アリスとシロウサギです。
ひとまずできあがりということで、こちらに載せます。まだボーっとした絵ですけど。