木曜日は、空調機メーカー某社の展示会&勉強会で、お台場の東京ビッグサイトに行っていた。
朝から缶詰状態で新製品情報や環境対策の講義を聴き続けていたのだが、展示会での情報収集が終わり、夕食への移動の間に1時間ほど時間が空いた。
暇だったので、ビッグサイト内をぶらりぶらり。
すると・・・1階の大ホールの中央に未来からやってきた車が2台置いてあった。
1階大ホールで催されていたのは、新エネルギーに関する展示会。
入口前では、燃料電池で駆動する自動車を展示していたのだ。
1台はホンダが作った燃料電池車。
低く身構えるその車体にも目が行ったのだが、もう1台の車が一際異彩を放っていた。
サンダーバードで、執事が乗っていた車のような、前輪4輪・後輪に4輪がセットされた8輪車。
車体に貼られたスポンサーステッカー。
そして、チーム片山の文字。
昨年見たNHK特集で胸を躍らせた、Eliica(エリーカ)ではないか!!!!
燃料電池の可能性を探るべく、慶応の教授が陣頭指揮をとる電気自動車。
リチウム電池を電源としたエコカーながら、スポーツカーを凌駕するその性能。
現時点での最高速度は、F1もビックリの370km/h。
クリーンだが、性能は劣ると言う通念があった電気自動車のイメージを、根底から覆す数値を弾き出し続ける。
燃料電池を車体下部に設置して重心を低くし、車体の安定化を図る。
8個の車輪それぞれに組み込まれたモーターとブレーキで、ロスのない電力供給、そして駆動力。
そう、このEliicaは、8輪駆動車なのだ!
実物を見る事が出来た幸運で、興奮してしまった。
会場にはモニターが置かれ、NHK特集を流してくれていた。
見入っている人は、40~50人はいたろうか。
いずれも、通りすがりに引き込まれてしまった人たちだ。
製作秘話を流すモニター。
約1時間の番組が終わる時、不思議な一体感でため息がみんなの間で流れる。
再度、Eliicaと記念写真だ。
ここまでの計画を大学が主体となって開発したことに驚愕する。
予算集めの為に、本当に多くの企業をまわっていたそうだ。
しかし、いずれのスポンサーもエネルギー系の会社。
自動車メーカーは一社も協賛していないのだ。
コストや将来性に疑問符をつけた自動車メーカーは、このEliicaの量産化には手を上げていない。
今後のプロジェクト推進には大きな予算も必要だ。
ここで立ち止まらせるには、本当に惜しい計画。
自分達が見た未来の予想図には、Eliicaのような車が世界中を走っていた。
それが実現する日を見てみたい。
がんばれ、Eliica!
ばんばれ、慶應義塾大学・吉田教授!!!
慶應義塾大学・Eliicaプロジェクトのページは
こちらから!

※番組内で触れいていましたが、三菱自動車が興味を示しているそうです。