乳がんと病院で診断される。
手術を勧められる。
しかし本人は手術を拒否し、治療もしなかった。
そして10年、何事もない
このような事があるのでしょかとの問い合わせを受けました。
以前、慶応義塾大学医学部講師の近藤誠さんの本を読んだ事を思い出し、それはもしかしたら乳がんじゃなかったのでないか、と話しました。
《本の内容》
昨年、2センチ強のしこりが乳がん(クラス5)という診断で乳房全摘手術を受けた。
ところが手術後の再検ではクラス2の判定。
別の検査では線維腫。がんではなかった。
先生の話
私の診療経験から言うと、他病院で組織や細胞の検査をして「乳がんです。乳房切除です」と言われて鞍替えしてきた人達の標本を取り寄せ、病理医に再度診断してもらうと、「良性」に変更されることがしばしばです。
1992年「文芸春秋」9月号 紙上で「(日本の乳がんの手術の10%)年間2000人以上が良性なのに乳房が切除されているかもしれない」と書きました。その見積もりには賛否両論あり、あるがん専門病院の病理医が「いや、もっと多いだろう」と語った事も耳に入っていきてます。
そのような話を紹介させて頂きました。
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