翡翠庵閑話

野鳥が好きな、閑人の独り言と日常の見聞録。少し遅れてUPする場合が多いですが、内容と日付は、合うようにしています。

森 克彦展 翼果の帰郷展 (古川美術館)

2023年07月21日 | 美術(その他展覧会含む)

 先日同館を訪れたときにこの展覧会も別館で開催されていましたが、暑い日だったこともあってまた別の日にと思い、まだ見ていませんでしたので再度訪れました。

 森氏は最近まで県内高校の美術科の先生、翼果はモミジの様な羽のある種子のことで、恩師と巣立っていって帰郷した教え子の展覧会と云った意味になるでしょうか。

 

 私にはちょっと理解が難しいな?と思う作品が多かった様に思います。しかし、卒業後何年も経って恩師との作品展をするなんて先生冥利に尽きる展覧会ではなかったかと思います。


四季のおくりもの ~ くらべてみるみる (古川美術館)

2023年07月07日 | 美術(その他展覧会含む)

 題材は同じだが画いた季節が違う、あるいは視点が違う、同じテーマで違う作家さんの作品 等、共通項のある2つの作品を並べて見る、といういつもとは違う感じの展覧会でした。

 ある作品を見て、同じ人のちょっとちがうのが有ったな?と思ったことがありましたがそれを具現してくれる展覧会でした。


究極と至高 名画で綴る日本の百年 (古川美術館)

2023年05月31日 | 美術(その他展覧会含む)

 久々に展覧会を見に行って来ました。

 パンフで見ると日本の絵画の歴史と云った感じです。作品は、日本画を1階で、洋画を2階で展示されていました。

 どの作品も、これはあの方の作品というのが一目で分かる感じで、代表作の展覧会といった感がありました。コレクターさんはどなたか判りませんが(いずれも、個人蔵 の表示のみ)沢山の方の協力で出来たものだろうと想像しました。


第21回 彩 青 展 (名古屋市民ギャラリー栄)

2023年05月13日 | 美術(その他展覧会含む)

 毎年ご案内を頂いている、ブロ友Hさん主宰の展覧会へ行って来ました。案内の絵はHさんが画かれた「八坂の塔」です。

 受付係の方にご了解を頂いて会場風景をスナップさせてもらいました。

 作品は、いずれも日常目に入る風景とか身近な物を題材にされたものがほとんどで、ホッとさせられるものばかりでした。

 今年はコロナ明け?と言うこともあって、昨年より作品の数が多いようでした。会員の皆さん1人4点ずつの出品だったようで、展示にかなり苦労されたようです。

 

 後日、お礼状を頂きました。これも「八坂の塔」でした。


第78回 春の院展 (松坂屋美術館)

2023年04月10日 | 美術(その他展覧会含む)

 春の院展へ行って来ました。院展は国内各地の会場を巡回するためか、会期が1週間程と短いので事前にスケジュールを立てていきます。今回は比較的早く行って来ました。

 作品の撮影OKとなっていましたので、気になった方のものを少し撮らさせていただきました。

 作者、題名 の後に私の感じたことなどを少し書いてみました。

同人 田淵俊夫 長良川新象 月光

 夜の長良川と岐阜城を対岸から眺めたもの。山の上には岐阜城が、月の周りには星が輝いています。拡大して見て下さい。

雉始雊(きじはじめてなく) 加藤厚

 毎回、鳥が画かれた作品を出品されています。今回は啼いていた雉を探すと藪の中にいた、と云った雰囲気の作品です。

雨あがる 河合重政

 田植えしたばかりの田の中を泳ぐ鳥たちは合鴨だと思います。無農薬の合鴨農法のようです。

巣ぐむ 岸本浩希

 ハシブトガラスの巣でしょうか?巣材に洗濯ハンガーが多用されており都会のカラスのようです。

 春季展賞 郁夫賞 想ー北端ー 斉藤博康

 題名から察すると北方領土を望む岬のようです。北端の山の上には白い灯台が画かれています。

招待 窓辺 大矢十四彦

 見た瞬間にこれはフィレンツェと分かります。もう20年以上前になりますが、あの塔のそばを歩いた思い出は忘れません。

 初入選 古今 風間桜

 夜の東京駅を丸の内側から見たところでしょうか。先日乗り換えだけで通り過ぎた以外、ここ数年は東京へ行ってませんが、八重洲口側も再開発が進み高いビルが増えたようです。夜景のビルの窓は、ひとつひとつに人影がいるように細かに画かれていました。


愛知芸術文化協会<ANET>30周年美術展 (古川美術館)

2023年03月24日 | 美術(その他展覧会含む)

 今まで聴いた事がない展覧会でしたが、とにかく行ってみました。どうやら、愛知県内のあらゆるジャンルの芸術家さんの集まりが、創設30年になった記念の展覧会ということのようでした。おもに絵画は美術館で、工芸は記念館の方で展示されていました。

 交流のイベント(舞、小コンサートなど)も色々行われたようです。(パンフ裏面の表部分が交流イベントの一覧)

 組織の交流が目的でもあったようで、数寄屋カフェは関係者?の方々でかなりの賑わいでした。一般人としては早々に退去しました。


白洲次郎・白洲正子 ー 武相荘折々のくらし (松坂屋美術館)

2023年03月11日 | 美術(その他展覧会含む)

 終戦前後の歴史の表舞台ではかなり重要な働きをした人の、その基ととなった教養や私生活の展覧会を見て来ました。

 英国留学中に乗ったというベントレーの展示が目を引きました。

 同型のものとは思いますが、随分とパワーも有りそうです。後部のガソリンタンクの大きさに少々ビックリが私の感想です。(照明の関係でしょうか、カーペットの色が違って見えました。)

 玄関に掛けられていたと思われる扁額。近衛内閣の司法大臣であった風見章氏の書とありました。今の町田市に居を構えたので、武蔵・相模の境と無愛想をかけて命名した由。

 ↑ ↓ 2人の多分旅行用の衣装と鞄類。実用的な感じではあるが、上質な生地とデザイナーによるものでした。

 ↓ 正子の日常愛用していた品々。

 ↓ 次郎愛用の品の中に双眼鏡がありました。メーカー名は判りませんでしたが、ドライブの時に愛用していたのかも?40×10倍くらいかなと思います。当時としてはかなり高級品だと思います。

 ↓ 私としては一番参考になった展示品。私もこれでいこうと思ったものです。ついでに「墓不用」を追加しようかと思います。


入江明日香展 (松坂屋美術館)

2023年02月20日 | 美術(その他展覧会含む)

 パンフレットを見たときは、ちょっと私の嗜好に合わない感じを受けましたが、新しいものにも触れておかなければという気もあって一応覗いてみました。

 版画(銅版画)ではあるが、日本画や浮世絵の技法も加えて作成したと説明にありましたが、今までにない雰囲気を醸し出している作品ばかりでした。題材や作品についても、ちょっとアニメの雰囲気があるとようで、今までにない妖艶なものを私は感じました。

 写真はOKでしたので、額のガラスに写り込みがありますが、いくつか撮ってきました。

 展示の際の配置も考慮した作品がありました。左右の女性が向き合うようにレイアウトされています。

 広重の版画からモチーフを得たものもありましたが、現代の人間が混じっているのでちょっとクスッとさせるものがありました。下の日本橋には現代のスカート姿の女の子がいます。

 下の川崎には白鳥のボートが浮かんでいるし、乗客に現代の人が混じっています。

 鳥の羽は荒波のようでもあります。これは広重の名所江戸百景の深川洲崎十万坪の空から地上を見下ろす鳥に似てるように思いましたが、違う浮世絵からの着想かも知れません。

 大きな屏風仕立ての作品もありました。浮世絵と現代風の女の子、そして枝に座って宴会をしている昔のグループ、全体の雰囲気は、桜の古木が色々な時代を見て来たと云っているようです。


あの名品をもう一度 (古川美術館)

2023年02月17日 | 美術(その他展覧会含む)

 2021年1月に1ヶ月だけ開催してコロナ禍により中止となってしまった、投票により人気の高かった「名品コレクション展」のリバイバル展覧会が開催されました。

 内容は全くのリバイバルではなく、2006年に開催された同様の展覧会の時に人気の高かったものも交えて、平成と令和での人気の違いもわかるように選定された内容でした。

 平成、令和を通じて人気のある作品はほぼ同じもののようでした。下のパンフの左側のものが平成、令和を通じて人気の高かったものです。平成に人気の高かったものは若干年代の高い人のもの、令和になると少し新しい人のものということのようでした。

 なお、私は、2021年の展覧会は途中終了となる前に行ったので一応見ております。(2021年1月9日)

 別館では、同館所蔵品から「雪月花」にちなんだものと名古屋芸術大学生の「工芸」作品が展示されていました。


中部報道展 (名鉄百貨店 美術サロン)

2022年12月18日 | 美術(その他展覧会含む)

 今年も年末恒例になった、タイトルの写真展を見に行って来ました。これも恒例、岐阜市の隣の瑞穂市に住む妹夫婦と一緒です。妹夫婦とは1年ぶりの再会です。コロナ禍はまだ続いているのを身を以て感じました。

 ウクライナでの戦火に関するもの、都市高速での事故、岐阜祭にキムタク信長で出演 等々今年も焦臭いものから平和なものまで、今年も実に色々なことがあったことを思い返しながら見て来ました。

 見終わって、お昼を名駅の東北のゲートタワービルの上階にあるレストラン街で食べましたが、日曜日のお昼時でどこも待たなければならない程混んでいました。待行列が比較的短いところで決めて10分ほどで入れました。この年末の人出で、またコロナが増えるなと思いながら食べました。それにしても、最近できる駅前のビルはどこもつながっていて、みんな同じビル?今どこにいるの?とお上りさん状態でした。