今回は、学芸員さんのガイドツアーに参加してみました。5月6日に、主な展示品の各種文書の所蔵先である雑花園文庫 庫主の講演会を聴いているので、そのことも思い出しながら改めて見させてもらうことになります。文書が書かれた背景なども聴きながら見ていると当時の出版文化も判って興味あるものでした。
興味深かった話は、当時尾張には幕府の方針により出版元が無く(宗春が蟄居させられていたので情報発信を禁じていたようである)、展示されているものは手書きされたものが多い。しかし、北斎が尾張に逗留して描いた北斎漫画の出版が永楽屋東四郎の手によりされたころから、展示されているような類の本も出版されるようになった。(幕府の締め付けが緩んできた?)
また、永楽屋では版木を掘るのは下級武士の内職として行われており、安くできたというのも興味ある話であった
色々説明を受けながら見ていくと、最初に来た時は漠然と見ていたものがとても意味あるものに見えてきました。