何から書き始めればいいのだろう。あまりにも広大で長く、複雑である。
日本は明治維新によって、中韓と共に文明化して欧米に対抗するのではなく、欧米に与して中韓を食い物にする道を選んだ。1894年の日清戦争に勝った日本は台湾を手に入れ、清は朝鮮半島から手を引いた。1904年の日露戦争に勝った(引き分けなんだけど)日本は南樺太を手に入れ、ロシアは朝鮮半島から手を引いた(戦後の日露関係は良好)。1910年に日本は朝鮮半島を植民地化する。
1914年に始まった第一次世界大戦で日本は連合国側につき、できたての中華民国に対して(鬼のいぬ間の)二十一ヶ条を要求、領土としては南洋諸島を手に入れた。第一次世界大戦後、いじめられたドイツと調子に乗った日本が警戒される。1929年から始まった世界恐慌は瞬く間に世界経済に打撃を与え、植民地が少ない日本、ドイツ、イタリアはファシズムに陥った。1931年日本は満州国をでっちあげ、国際連盟を脱退。それでも足りない日本は、1937年に日中戦争を起こす。
ここまでが前段で、本題はこれからになります。
日中戦争前には、中国国内の軍閥の対立、国民党と共産党の対立が絡み、複雑な様相をはらむ。親日政権を作ることは可能だったかもしれないが、それは実現しなかった(邪魔された?)。盧溝橋で対峙する日中両軍のどちらからか発砲されるというのは、いかにもありそう。いずれにせよ、関東軍の暴走ということになっている。
早々に決着をつけ、有利な和平条約を結ぼうとした日本の思惑は外れ、戦線は膠着状態に。あの広大な中国を戦場として勝てると思ったのだろうか(戦争で大事なのは補給)。そして、日中戦争は泥沼化していく。
1939年に第二次世界大戦が始まる。その直前のノモンハン事件で日本はソ連にケチョンケチョンにされた。1940年には日独伊三国同盟が結ばれる。
で、(前回の)ハル・ノートなのだ。アメリカは中国大陸から手を引かないと石油をストップするぞ、と最後通牒を突きつける。これは、泥沼化する日中戦争から手を引く恰好の口実ではないか。なのに、日本はさらに無謀な英米との戦いに突き進んでいった。
だから「おかしい」というのだ。なぜ、意味のない中国との戦争を始めたのか。なぜ、さらに無謀なアメリカとの戦争を始めたのか。今一つ原因がはっきりしない。真珠湾攻撃をアメリカは知っていて、開戦の口実に使ったということは既知のことである。日本は中国との戦争をさせられ、アメリカとの戦争をさせられたと言ったら言い過ぎか。しかし、これらのことは明治維新から始まっていた。
原爆を落とすまで戦争をやめさせてもらえなかった。その前に沖縄は戦場となり、ソ連に北方領土を奪われた。そして、6年間のGHQによる占領。ある意味、占領政策は今も続いているのかもしれない。
第一次世界大戦前から日本は人種差別と戦っており、そのことはもう少しクローズアップされていいだろうけれど、日本の免罪符とはならない。
南京大虐殺はある意味、日中戦争の加害の問題を矮小化してしまっている(他の問題に話がいかない)。毒ガス弾の使用(大久野島)。731部隊は、コロナ=ワクチンにまで繋がっている。