かはたれのジエン

イタチの最後っ屁 ・・・なので、コメントにも屁を垂れるしかできませぬ

農本主義

2024年12月07日 | よしなしごと 

はさ木

 世の中は「混沌」としているのだが、基本に戻ろうという声はあまり聞こえてこない。
 そこでこれから、農業、製造業、教育といった基本的な問題を取り上げていきます。

 農は国の本(もと)である。
 当たり前のことだ。
 しかるに、日本の自給率の低さ(40%以下)
 世界でも、稀にみる農業に適した地なのに(水、気候等)

 江戸時代まで、農村の暮らしは変わらないとも言われている。
 「農本主義」という考え方が出てきたのは、明治以降。
 工業化が進んだ明治になってから言われ始めた。
 さらに工業化が進んだ今は、言われもしない。

 元々農業は、資本主義(金もうけ)とは相容れない。
 いわんやグローバリズムをや。
 古代ローマでは、大規模農業が国を滅ぼした。

 漁業に至っては狩猟ですぞ。
 縄文時代=基本です。

 農業の難しい所は、住み続けないとわからないということ。
 コメは一生で50回くらいしか作れないのだから、日本でコメ作りは2000回しか行われていない。
 
先祖代々受け継がれる経験と知恵。
 「矜持」というやつを持たないとダメだろう(言葉が適切か?)

新規参入を否定しているわけではありません。むしろ大歓迎。ただ基本は、祖先が営々と耕してきた土地を守る。「矜持」は、少子化とも関係していると思っている。プライド、というのも大げさなんだけど。「自然」ということだ。食べる、子を育てるといった「当たり前」のことが疎かになっている。金の問題ではない。

 この先、誰が農業をするのか。
 機械化、効率化では問題は解決しない。
 肥料、農薬、種子の問題もある。

 日本の農業就業人口は、3.7%(2016)
 これは、異常な数値である。
 幸い、田んぼの見える地域に住んでいる。
 もっと山の方、麒麟の里は健在である。

 車のない「ポツンと一軒家」が、たぶん「フツーの暮らし」。
 一軒家じゃなくて数十軒で協力するんだけど、大変である。
 しかし、都会の生活とは全く違うやりがいや楽しみがあるだろう。

 と、手を土で汚さない者がのたもうておりました。

たぶん、これからの時代の「正解」。日本的なものの真髄は、武士道でも天皇制でもなく、農村的なものだと思う。単純で野蛮なものではなく、複雑で優しいもの。前者は、都市化された西洋、中国のものだ。後者は壊れつつある農村共同体。
雪がうっすらと積もった。雪国の生活も、資本主義とは相容れない。

 

 

 

 

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