KAWORUの山日記~今日も雲の上!

百名山や日本アルプスの旅の記録

1日が1年より長い星?「水星」

1995-10-01 00:00:00 | 星空の案内

◆太陽を回る9つの惑星のうち水星と金星は地球より内側を回っています。この2つの星を内惑星といいます。内惑星は太陽の近くを回っているので地球から見ると太陽からあまり離れません。そのため、日の出直前か日没直後のわずかな時間しか見えません。太陽から一番離れた状態を最大離角といい、夕方の西の空に高く見えるのを「東方」最大離角、朝方の東の空に高く見えるのを「西方」最大離角といいます。このころが水星や金星の観望好期となり、望遠鏡をのぞくと半月のように欠けている様子も見ることができます。

◆水星は直径が地球の半分以下で、月の1.5倍程度の小粒な惑星です。太陽のすぐ近くにあるため受けるエネルギーは地球の約7倍にも達し、昼間は430度の灼熱地獄、逆に夜は-160度の寒冷地獄になります。こんなにも温度差があるのは、水星には地球のように大気も水もないので、熱をためることができないからです。また、水星の世界では昼間(日の出から日没まで)が88日間、夜間(日没から翌日の日の出まで)が88日間あります。つまり水星の1日は176日間もあることになります。その間に水星は太陽のまわりを2回まわります。ということは、水星の世界での1日はちょうど1年の2倍ということになります。

◆水星は火星や金星ほどよく調べられていませんが、1973年に打ち上げられたアメリカのマリナー10号によって水星の表面には隕石の衝突による大小のクレーターがたくさんあり、月面とそっくりだということがわかりました。


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