美容院

ゴールデンウィークの谷間で
ちょっと暇だったので髪を切りにいった。
げぶちが、わしも行くと言うので
ふたりでクリップへ。
ゆむたも「私も美容院へ行く」と出かけた。
( こいつだけ美容院が違う )

シャンプーのおねえちゃん、くすくす笑って
「さっき、ご主人来られましたよ」
「えー、そうなん」
「染めようかと言っておられたけど、
結局カットだけで帰られました、
ツケといて、と言われました…」
「は ? 」
「あとでウチのが来るからって」

あんまし美容院のツケて聞いたことないが。
オーナーMシャは、
「もし、払わん ! て言われたら持ってくるから
電話してね、て言うてたぞ」
「…くっ…そぉぉぉぉ…」
３人ぶん払って帰りました。
油断もスキもありゃしない !!

☆きょうのK子さん
あいかわらず、玄関はびちゃびちゃ。
酸素水も前の日のが残って減らない。
お昼にラーメンを作ったら、手をつけずに
目薬に取り掛かる。
「まだ12時だよ、食べてからでいいじゃん、
ラーメンのびるから」
「いいのっ、ラーメンのびるのは
私の勝手だからほっといて !! 」
「………」
好きにせーや。

朝ごはんが終わって、
「ごはんがないよっ、炊かないとっ」
「お昼にね」
「はぁ ? お仏飯どうすんのっ」
「はぁ ? 」
言い捨ててどこかへ消える。
あらわれたときにはごはんのことは
すっかり忘れている。
ユミコおばちゃんから電話。
「具合どう」
「あいかわらず…今週広島に行くって
言うてたよ」
「そう…尾道のおじちゃん( 医者 )がね
セカンドオピニオンを考えてみてと言うの」
「ふーん」
「広島の良い先生紹介するからって」
「行くかなぁ」
「そうねぇ…機会があったら私連れていくわ」
「お願いします」
「それとね、こないだ見てて思ったんだけど
方向感覚がほとんどないね。一瞬わからなく
なってるのね、物忘れもひどいし、物忘れに
いいクスリがあるんだけど」
「そうなん」
「これは老人には効くよ」

物忘れうんぬんより、状況の的確な判断とか
他者への気遣いとか出来る薬はないかね。