ヤンキー

ゆうべ０時前、さーてそろそろ
寝よかいなーと思っていた矢先、
時ならぬピンポン !
ひとつ臨終があったので
またかよと思って出ると
階段にずらずらうんこ座りしているのは
７～８人のヤンキー。
黒髪率ゼロ、作業着ジャージ特攻服、
全員酔っぱらい
カギを投げて遊んでいたら昭和通り側の
会館の屋上まで飛んでしまった、と。
知　る　か

「なにやっとんぢゃ !!! 」
「酔うとったけんね」
「なんのカギ ? 」
「単車と家のカギ、ちょっと取らせて」
「セコムかかっとんぢゃ ! 」
リーダーぽいのが私に顏を近づけてメンチ。
「ここ誰の家か ? 」
私も負けずに近づける。
「うちのいえ　セコムつき」
「ほんならおばちゃんら、どうやって
家に入るん」
「自宅から。ここは会館」
おやぢ登場で妙に静かになる。
「ようあんなとこまで上げたな」
「なんとかして」
おとなしくなったので仕方がない、
「セコム解除するから待っとけ」( 舌打ちつき )

セコムに電話をして説明すると
「大丈夫ですか、行きましょうか、
110 番したほうがいいですよ」
「たぶん大丈夫です」
「もめるようだったら非常通報してください」
「わかりました」
おやぢ、懐中電灯を持って屋上にあがる。
２階と３階の電気をつけると昭和通りに
ずらっと並んだヤンキーから歓声。
「おおー、電気ついた」
「もっと右、そのへんそのへん」
ひさしの上のカギ束をホウキで
下に落とす。
「おーっ、やたー」
「すんませーん」
「よっしゃー、もう一軒行くでー」
あきらかに未成年で酒飲んで
バイクで帰るのかよ。
長生きはせんな。

わたしらぢゃなかったら通報されとるぞ。
( 元ヤンはヤンキーに優しい^^; )