手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

B&WのDM602

2012年10月15日 23時50分24秒 | プリ・アンプ


EL-156シングルの音があまりに良いので、この音を中心にしたスピーカー・システムにしてみたく
なった。要するに、JBLの4343に近い形だ。10年ほど前に、中域が張り出した音が欲しくて
JBLのD130のウーファ版である 130Aを手に入れてBOXにセットして鳴らしてみた。
 昔のJazzを鳴らすと すごいご機嫌な音が出た。よく言われるように、スネアドラムの
パッシッという皮の音が聴こえるような音だ。
シンバルの音は眼の前に飛んで来るような音だ。

 ただ、Eベースや、バスドラにEQを掛けた新しいJAZZだと 重低音が出ないので、今の時代だと
万能ではなかった。この音を残すためとなると、ウーファを一回り小さい D123か123Aにして
その下を今風なウーファにするというのが 一つの解決方法だろうと思う。
が、ミッド・ウーファを収めるように箱が作られてないこともあり、それはパスした。

今回、EL-156の音を100Hzくらいの領域から受け持たせたらどんな音が出るのか試してみたくなった。
これまで、ミッド・ウーファの類を手元に置いたことがないので、乱暴だが、ギターアンプに
入っているスピーカをそのまま使ってみることにした。1台は30cmのAltec416-8Hが入った
JuggBox Oneだ。ギターアンプは後面開放だが、今回は問題ない。もう一台は、同じJuggBoxでも
廉価版で少しちゃちなユニットしか付いてないが、一応ギターアンプなので、フル・レンジで
能率も高いはずだ。

 で、かなり乱暴な構成だが 鳴らしてみたら すごい これぞJazz というようなピアノ、シンバルの
音が出てきた。本当に眼の前で鳴っているようだ。やっぱりJAZZは、能率の高い中域の張り出した
ユニットが必要だと 改めて感じた。

それと、今の構成では、TAD1601とJBL375の間の音域が弱いのだと思った。375に付けている
木製ホーンは、JBL2397に範を取ったモデルなので、800Hzが推奨クロスオーバー周波数になっている。
が、どうも感覚的には、クロス周波数付近が薄い感じが、ずっと前からしていた。
 今回、そのことを強く感じた。そして、Classicを鳴らす場合も、きっとこの帯域を気持ちよく
再生するユニットがあればいいのだろう。

そういうことで、この地にも進出してきたという「ハード・オフ」でも覗いてみようと思いたった。
昔の国産メーカーのフル・レンジに近いSPでもないかと思ったから。

店内のSPの品揃えは大したことはなくて、昨今の事情を反映してか小型SPが多い。でも意外なことにジャンク品が
結構置いてある。SX-3など思わず手が出そうになった。その中に以外なエンブレムが目に入った。
B&Wだ。型式はDM602と書いてある。店員さんを呼んで、サラン・ネットを外してもらった。
成るほどジャンク扱いのはずだ。ドーム型ツィターのアルミが完全に潰れていた。
一応、「ツィターからも音は出る」とのこと。私の場合はツィターには用がないので、即、購入。
我が家でセッティングしようと持ち上げたら、何やら音がして、ダクトから10円玉やら、
プラスティク製の小さなオモチャが出てきた。ということは前の持ち主には、小さな子供さんが居て、
ツィターのアルミドームも指で突かれたのだろう。そしてダクトからオモチャを入れられたりと
オーディオどころではなかったのだろう。私にも経験がある。

早速、EL-156を繋いで音を出した。予想したとおり、低域は量感はあるが、無理やり膨らませて
出している低音だ。サイズからすると結構 出ているのだが。ダクトを布の塞いでやると
締まった低音になった。このユニットは、8インチなので、能率も90dBあるらしい。
サブのSPにと思っていたが、使えそうだ。ということで、DM602のウーファ・ユニットから
直に線を引っ張りだして、にわか仕立ての3WayのLC-NWを作り 375+077の低域として繋いでみた。

375と077のアッテネータをかなり絞らなくてはならないが、結構 いいバランスの音が出た。

こんな具体だ。



さすがに、低域は物足りないが DM602のケプラーコーンのせいか、箱のせいか オーケストラの
弦の音も良い。

夜に聴くのなら、これで十分な感じなのだが、、、、。


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