風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

絵本 「おとなりの ふくさん」 社会福祉協議会

2023-09-26 20:06:44 | 絵本

「おとなりの ふくさん」という絵本を読むという依頼が、録音のボランティアにきました。

社会福祉協議会が、法人化して50周年を記念してのフォーラムと関係があるらしいです。

 

ふくさんと、みいちゃん(7歳)との交流は、彼女が大学生になるまで続きます。

いまの社会にある、いろんな問題・課題を余すところなく網羅していて

やわらかな色彩、あたたかいタッチの絵も素敵です。

 

ひとり親、ひとり暮らし、地域の自習室、インド人の隣人、子ども食堂、地域包括支援センター(地域の見守り、グループで協議する)、

ケアマネージャーさん、民生委員さん、ヘルパーさん、社会福祉協議会の職員さん、

居場所づくり、支え合う町づくり、赤い羽根、、

 

いま、社会では、どんなことが必要なのか。

共に生きる、助け合い、支え合うこと。

ふんわり語り伝えていきたいメッセージがこめられていました。

素敵な絵本です。

 

 紫蘇(しそ)の花  可憐な花ですね (高谷学さんからお借りしました)

  野の花に癒されます。

  いつも素敵なお写真をありがとうございます。

 

 


「ヨーコさんの”言葉” それがなんぼのことだ」 佐野洋子さん

2023-06-16 18:58:10 | 絵本

絵本作家で、エッセイスト。

佐野洋子さんの『ヨーコさんの”言葉”」という絵本エッセイが、全5巻シリーズで出ています。

そのなかの、ーそれがなんぼのことだーを読んで分かったことがあります。

 

よく知られている『100万回生きた猫』は、

二つ違いの 大好きだったお兄さんが11歳で亡くなってしまった。

その喪失感と、

結婚して、息子も授かったにもかかわらず、離婚

******

 P148 愛した男を失った。

    それは私の中で失われ

    失われたものをまじまじと

    見つめる地獄を知った。

 P150 ゆるやかに崩壊していった

    家庭を営みながら

    私は一冊の絵本を創った

**************

多くの人の心を打つあの絵本『100万回生きた猫』は、

佐野洋子さんの苦しみと、素朴にのぞんでいるものから生まれたのでした

 

100万回生きて、やっとめぐり合った白い猫

 

1938年(昭和13)中国の北京生まれの洋子さんは、

2010年(平成22)乳がんで亡くなった。

72歳。

 

1990年~1996年 谷川俊太郎さんと結婚なさっていた。

人生を独自の目線で見つめ、素直に表現しておられたその感性が

俊太郎さんと通じるものがあったのでしょうか。

 

2011年『死ぬ気まんまん』

2014年『ヨーコさんの言葉』がNHKEテレで、随筆を元に絵本風に制作された。

私は、佐野洋子さんのことを、ほんの少ししか知らない、、、、。

 

 白い猫  (無料画像からお借りしました)

  永遠の愛は、あるのでしょうか。

 


絵本 『迷子の魂』 オルガ・トカルチュク 文

2023-05-19 19:24:11 | 絵本

高橋源一郎の飛ぶ教室で、紹介された絵本

『迷子の魂』を、図書館から借りてきました。

2020年11月5日 第一刷発行

オルガ・トカルチュク 文

ヨアンナ・コンセホ 絵

小椋 彩(おぐら ひかる) 訳

 

魂をなくしたビジネスマン・・・・

なんだか、いま読んでいる村上春樹さんの『街とその不確かな壁』で

影をなくした主人公のお話と、似ている気がしてなりません。

 

この絵本での「魂」は、自分自身、ということのようです。

 

最初に文があり、途中、ひとことふたこと「待っている」とか文字がありますが、

あとは、お聞きしていたとおり、絵ばかり。。。。

 

でも、私が勝手に想像していた絵とは、ずいぶん違っていて。

なかなか凝った装丁ではありますが、期待外れ・・・でした。

 

急がず、あわてず、落ち着いて、静かに・・・待つ。

というメッセージには、共感しましたが、

絵が、、、私にはしっくりきませんでした。

 

購入しないで、図書館で借りてみることができて

本当に、いつもながら、ありがたいことでした。

図書館に、感謝。

 妙高山  (坪井真弓さんからお借りしました)

  朝の空気は、すがすがしいことでしょう。

 


絵本『ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ』

2023-02-02 17:56:51 | 絵本

「まっすぐ」つながりで、T子さんからこの本を紹介していただきました。

図書館へ予約。届きました。

 マーガレット・ワイズ・ブラウン/坪井郁美 ぶん

 林 明子 え

おばあちゃんからのお電話で、ぼく(ウィリー君)は、言われたとおり

まっすぐ まっすぐにあるいていきます。

おばあちゃんのおうちに着くまでの様子が。

林明子さんの、やわらかな、やさしい絵でつづきます。

 林明子さんの絵本は、ときどき見たくなります。安定した世界が広がっている。

 

ほんわか、やすらぐ、やさしさ、、、、かわいさ、、、が、

いっぱいつまっている絵本です。

 

原題は、Willie's  Walk

 それを、「ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ」という題名になさった

 感性が、うれしい。

 

ぼく(ウィリー)の、冒険、、、子どもの頃の好奇心、探求心、、、

こどもの心に帰らせてもらえる絵本でした。 

 『ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ』  (絵本ナビさんからお借りしました)

  何歳くらいの男の子でしょう。ひとりでおばあちゃんのことろへ行ける年齢。

  子どものしぐさも、よくとらえて描かれていると感心しました。


絵本『あさになったので まどをあけますよ』 荒井良二 作

2023-01-27 20:01:18 | 絵本

この絵本も、柳田邦夫さんのおすすめ。

図書館から借りてきました。

荒井良二さんのお名前は、よく目にします。

 この前ご紹介した『ぼくは川のように話す』の表紙の文字も荒井良二さん。

ああ、この絵本も、ほしい・・・です。

とても明るい色使い。

まさに「まどをあける」と見える景色、

 山あり、川あり、町あり、ビルあり。。。

 

もう、絵本全体から、励ましのメッセージが伝わってくるのです。

元気になあれ!!と言ってもらっているような気持ちになるのです。

 

作者の気持ち・・・まごころは、自然に伝わってくるのでしょう。

それは、たくさんの人に伝わる。

 

 なぜ、カザルスのチェロの音色は、ほかの人とちがうなにかがあるのか。

 なぜ、フジコ・ヘミングのピアノの音色は、私の心に入ってくるのか。

 そんなことを考えていた時だったので、

   この絵本の力が、不思議に伝わってきます。

元気になりたくなったら、ぜひ、この絵本を開いてみてください。

なんども、なんども、見たくなりますよ。

 これは、アーモンドの花です。 桜に似ています。(よしみさんからお借りしました)

  アーモンドは、目覚めの木と呼ばれています。

  毎朝、少し、食べています。口の中に、爽やかな風を感じます。

 あさになったので まどをあけますよ  (アマゾンのページからお借りしました)

  いま、検索してみたら、この絵本は、東日本大震災をきっかけに描かれた絵本だとわかりました。

  荒井良二さんの真心・・・励ましたいという気持ちが、いっぱいこもっている絵本だったのでした。