風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

「デジデラタ」という詩をご存じですか?

2023-06-11 18:49:50 | 文学

10年くらい前でしょうか、友人のT.Mさんが教えてくださった詩

「デジデラタ」

これは1682年の日付のある、修道士の思索をまとめたもの。

書いた人は、自分の書いたものが発見されて、300年以上経っても

多くの人々の心に響く詩として、読み継がれているとは、

思いもよらないことでしょう。

****バルディモアの聖パウロ教会で見つけられた断片******

    デジデラタ(Desiderata=小惑星)

 騒がしさと憎しみのさ中を落ち着いていきなさい。

 そしてどんな平和が沈黙のうちにあるかを知りなさい。

 出来る限り降参することなしにすべての人と仲良くしなさい。

 あなたの真実を静かにはっきりと話しなさい。

 健康な自己訓練を経て、あなた自身に優しくありなさい。

 あなたは木々や星々に劣らずこの宇宙の子どもなのだ。

 あなたはここに在る権利を持っているのだ。それがあなたにはっきり判っていようといまいと。

 宇宙はあるべきように開示されているのだ。だから神と共に平和でありなさい。

 あなたがどのように神のありようを想像するにしても、またどんな労苦や熱望を持とうとも

 このやかましい人生の混乱の中で、あなたの魂と共に平和でありなさい。

 すべてのにせもの、単調な骨折り仕事、破られた夢にもかかわらず、

 ここはいぜんとして美しい世界なのだ。

 注意深くありなさい。

 幸福であるように努力しなさい。

        1682年の日付がある    山尾三省 訳

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 「ここはいぜんとして美しい世界なのだ。」

この言葉に、戦争、内乱、紛争、地球温暖化による災害を抱えている地球は

まだ、美しいと言えるのか。。。。341年過ぎた2023年

人間はこの地球を守ってこなかったのではないか。

そんなことを考えさせられる詩でもあります。

 

宇宙の彼方から「青く美しい地球」を見た宇宙飛行士がいたのでした。

 銀河  (ハップル宇宙望遠鏡の画像です)

  夜空に降るような星を見たのは、キャンプの時だったか。

  宇宙にある星は、地球だけではないことを実感します。


『私家版 日本語文法』 井上ひさし著 かじってみました 

2023-05-22 19:43:31 | 文学

これも飛ぶ教室で紹介されたのだったと思うのですが、

   追記:NHKカルチャーラジオのアーカイブスでした。

     井上ひさしさんがインタビューを受けたものなどをお聞きして、

     保坂正康さんと宇田川清江さんが、この本のことを話されたのでした。

井上ひさしさんの『私家版 日本語文法』の、文庫本を買いました。

若いころに買ったような気がしないでもないのですが、

探すのは無理。

昭和59年9月25日発行 平成18年1月20日の 26刷

 

小見出しは、どれも面白そう

「ナカマとヨソモノ」「論より情け」「一筆啓上、敬語はまだまだ元気でござる」を読んでみました。

漱石が引用してあったり、興味深いのですが、

久しぶりに「文法」に近づいてみて、なんだか「ムズカシイ」ような。

使ってある言葉が、古いというか、格調が高いというか、、、

 

中学のころ、旧仮名遣いや漢語を、岩のように感じていましたが、

それ以上に、(歳をとって歯が悪くなったからか)、堅くてかじれません。。。。

読む体力が衰えたのだろうか?と思うほどでした。

 

気を取り直して、また、いつか、再度挑戦してみます。

今回は、降参でした。

情けなや。。。

 原田さんのお庭  (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  前にもお借りしたと思いますが、古いお家の重厚さを思って。

 

 


作家  有吉佐和子さん

2023-03-07 19:08:09 | 文学

NHKラジオアーカイブスで、作家の有吉佐和子さんのを取り上げていました。

今まで知らなかったのですが、父方は長州のエリート、母方は紀州の名家、「お嬢様」

小学生時代は、銀行員である父親の仕事の関係で、オランダ領インドのパダビヤで過ごす。

今日のインドネシア。

幼少期に西洋文化の中で過ごし、昭和16年の戦争が始まるころに帰国 母方の和歌山県に住む。

 

「恍惚の人」「複合汚染」など、いま問題になっていることを、鋭く指摘して書いていた人。

「華岡青洲の妻」は、朗読で取り上げることもあった。

「紀の川」は、ずっと読みたかったけれど読めず、NHKNの朗読の時間でやっていて

3か月くらいかけて、聴き終えました。

女性のアナウンサーの朗読でしたが、とても落ち着いた聴きやす朗読でした。

 

才気に富み、とても活発な、気性のきついところのある女性だったようです。

進んだ考えを受け入れることのできる、柔軟な感性を持っていらしたのかもしれません。

 

有吉佐和子さんの本に刺激されて、認知症、公害問題などに目覚めた人が、

社会の問題を、より明らかにしていった。

 

歌舞伎が好きで、劇作家になりたかったとか。

 

書くことが、自分の業(ごう)だとおっしゃっていた。

 

1931年(昭和6年1月20日~1984年8月30日

53歳、心不全で亡くなった。

 

ベストセラーになった作品は多く、

その小説の名前は知っていても、読んだことのない作家でした。

あまり、ご縁がなかったということかもしれません。

駆け抜けていった女性のひとり。

 

 三月の花たち  (eriさんからお借りしました)

  とても華やかな、野の花ですね。

  春がそこまで来ているような。

 

 


「菜の花忌」 司馬遼太郎さん

2023-02-11 19:05:22 | 文学

明日、2月12日は「菜の花忌」です。

司馬遼太郎記念館は、東大阪市にあります。

訪問したのは、10年以上前です。

今年は司馬遼太郎生誕100年です。

 (1923年~1996年)

あの、司馬遼太郎記念館を設計なさったのが

安藤忠雄さん。81歳。

****2/11 産経新聞のインタビュー記事より******安藤忠雄さんの考えを聞く*******

歴史上の英雄の物語というだけではないんですよね。

彼らとともに新時代へ進んでいく社会の空気が、日本人という共同体がすばらしかったのだと。

地に足のついた、考える「個人」が互いに支え合い、ともに生きていく。

柔軟に、しかし、したたかにそれぞれの人生を紡いでいく。

そんな社会の姿を、あるべき「この国のかたち」と考えられていたのかと思います。

 (司馬遼太郎記念館の写真より 産経新聞の記事からお借りしました)

司馬遼太郎記念館には雑木林があります。

いろいろな樹種が混在し、強いものは生き残り、弱いものは自然と淘汰(とうた)されていくように

姿かたちを変えながら共生していく小さな生命の森。

司馬さんを思いながらそんなイメージで作りました。

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 日本の未来を憂え、考えるのは、司馬遼太郎さんも、安藤忠雄さんも同じです。

 子どもたちに、本を読んでもらいたい。。。という願いも同じです。

本を読んで、自分で考えることのできる子どもたちの成長を祈ります。

 《追記》

「菜の花忌」が近くなると、司馬遼太郎記念館のある町では、町中に菜の花の鉢が飾られるとか。

その時期に、また、司馬遼太郎記念館へ行ってみたいなあと思ったり。

 

 

 


言葉は変わる   選りすぐり

2023-01-11 22:35:34 | 文学

漢字の読み方は、時代とともに変わっていきます。

戸惑うこともありますが、自分が違って覚えていたことが分かりました。

「選りすぐり」

この言葉を、あなたはどう読まれますか?

私はずっと、「よりすぐり」と思ってました。

 それで変換できます。

でも、最近「えりすぐり」と読む人がいて、私はそれは違うと思ってました。

選ぶ(えらぶ)という感じだから、えりすぐり、、、と(間違って)読んでいると

勝手に思ってました。

 

昨日、自宅にある、広辞苑第4版を調べました。

う、う、なんと、「よりすぐり、、、、えりすぐりに同じ」とありました。

「えりすぐり」は、「よりすぐり」とも書いていました。

 

どちらかというと、先に「えりすぐり」があり、

「よりすぐり」でも可。。。という雰囲気。。。。

 

やっぱり、辞書で調べないといけないなあと、実感したところです。

 

 冬は、みかん・蜜柑・ミカンですね (野口勝利さんからお借りしました)

  ここ数年は、最初に熊本産の「小玉みかん」を注文しています。

  甘味がとても強いのです。くまモンが段ボールに描いてあります。