一目惚れしちゃった相手はコレ。
ホンダ・Vツインマグナ
1993年の第30回東京モーターサイクルショーに V25 MAGNAって名前で参考出品され、
1994年の6月25日に殆ど参考出品の形のまま発売された。
前後のアルミホイールはかなりインパクトがあった。
特にリアのディッシュホイールたるや強烈な個性を見せつけていた。
ローアンドロングな車体はクラスでずば抜けていたし、跳ね上げのショートマフラーはドラッグレーサーを思わせる雰囲気を漂わせていた。
地元では最初のマグナオーナーになった。
コイツはちょっと悪っぽい見た目に反して、とっても乗り易いバイクだった。
定評のあるVT系エンジンのクランクをあえて重くして中低速のトルクを厚くしてあった。
高速の伸びは犠牲になるけど、低速からトルクフル(250㏄にしては)だった。
コーナーを攻めるってバイクじゃ無かった。
そこそこのスピードでいつまでも延々と流すって乗り方が向いていた。
そんなバイクだったから使い方も変化した。
ひたすら遠くを目指して走るようになった。
例えば上の写真は余部埼灯台(兵庫県美方郡香美町香住区余部)
我家からだと最短距離でも400km以上ある。
高速道路は使わないのでオール下道で9時間の距離だ。
当時は3連休なんてとれなかったから2連休で行くしか無い。
仕事が終わってからひたすら夜の国道を駆って、眠くなったら少し野宿で仮眠。
また延々と駆って目的地へ向かうって走り方。
走ってる事がただただ楽しかった。
無人駅やバス停のベンチで野宿しながら旅した。
何か不満があったって訳では無い。
調子が悪くなったりって事は無い。
飽きたって事でも無い。
それでも別れは訪れる。
とってもお気に入りだった此奴ともそんな別れは訪れた。